情報・通信

NTTドコモと共同で5G向け屋外実験実施 富士通

【2016年11月18日】

 富士通は、NTTドコモと、第5世代移動通信方式(5G)向けの大容量化技術である超高密度分散アンテナの実験を共同で実施している。2016年9月に神奈川県横須賀市にて実施した電測車による屋外実験において、道路に沿って超高密度に分散配置した基地局アンテナを協調伝送することによって、アンテナを1ヵ所に集中配置する構成と比較して、高いシステム容量が実現可能であることを確認した。
 2020年以降の実用化に向けて世界中で研究開発が進められている移動通信方式である5Gは、急増する移動通信のトラヒックに対応するため、現在の1000倍以上の大容量化や、10Gbpsを超えるデータ通信速度の実現、センサーネットワークなどのM2M通信の普及に伴うデバイス数の増加への対応などを目指している。同社はNTTドコモと共同で、移動通信システムの大容量化に貢献する技術として超高密度分散アンテナの研究開発を進めている。
 4・5GHz帯の周波数(帯域幅200MHz)を利用し、約40㍍間隔で4ヵ所に分散配置された基地局アンテナを用いて、8人のユーザーが同時に歩行している環境を模した電測車(8素子のアンテナを搭載し、時速5㌔㍍で移動)を使って実験を行い、実験区間内において全ユーザー合計で最大で5Gbps、平均で3・8Gbpsのシステム容量が得られることを確認した。
 今回の実験では、基地局には4素子のアンテナを配し、計16素子のアンテナを超高密度に分散配置し協調伝送することで、樹木などの電波遮へい物に対する通信耐性を高め、安定的に高いシステム容量が得られることが分かった。
 この実験には、総務省からの委託を受けて実施した「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の成果の一部が含まれている。
 同社は今後もNTTドコモと共同実験を進め、様々な環境でのフィールド実験をもとに5G技術の確立に貢献するなど、2020年以降の5G実用化に向けて取り組む。

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