情報・通信

標準時へのうるう秒挿入を1月1日に実施 NICT

【2016年11月21日】

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右から平所長、今村國康研究マネージャー、花土室長

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、黒瀬泰平理事長代行)は11月1日、東京都千代田区のNICT本部で「うるう秒」実施に関する説明会を開き、来年1月1日実施のうるう秒の調整について説明した。
 うるう秒の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関IERS「国際地球回転・基準系事業」が決定しており、日本ではNICTが日本標準時にうるう秒挿入等の調整を実施している。今回は、IERSの7月6日の決定を受けて、来年1月1日(日)の午前8時59分59秒~9時00分00秒の間を「8時59分60秒」として1秒を挿入する調整をNICTが行う。調整は1年半ぶりで、元日での実施は平成21年以来となる。
 説明会では、NICT電磁波研究所時空標準研究室の花土ゆう子室長がうるう秒調整の概要と対応について説明。また、社会的影響については、「これまでの実施では大きな問題は起きていない」と前置きしたうえで、電機通信事業者と放送局の時計管理システムへの影響や、分散システムを構築しシステム間で時刻同期がずれると問題化するようなケース、システム上『60秒』というイレギュラーな時刻情報の挿入に対応できず誤作動を引き起こすケースなどが想定されると指摘。「関係者の事前調整では、これまでは大きな問題は起きていない。今回も同様の対応が必要」と注意喚起し、影響が出そうな場合は対応が必要とした。
 NICT電磁波研究所の平和昌所長は挨拶の中で、「1月1日の実施に向け、システム・その他の準備をしっかり行っていきたい」と述べ、万全の体制で実施に臨むとした。

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