情報・通信

三井住友銀などの社員食堂で顔認証技術を活用した決済サービスの実証実験 NECなど

【2016年12月16日】

 NECと三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、三井住友銀行(SMBC)、三井住友カードは、フィンテックへの取り組みの一環として、SMBC本店・東館の社員食堂及び三井住友カード東京本社において顔認証を活用した決済サービスの実証実験を2017年1月30日まで実施している。
 対象者は、SMBCの本店・東館に勤務する社員約1000名。また、三井住友カードの実験期間は2017年1月31日までで、対象者は三井住友カードの東京本社に勤務する社員約400名。
 生体認証は他の認証手段と比べ、成りすましが極めて困難であり、またカード等の物理的なID情報を携帯する必要がない等のメリットがあることから、様々な分野で活用され始めている。決済分野においても、フィンテックを活用した高度で先進的なサービスを体験できる環境の整備が期待されており、そうした環境整備を実現する一つの方法として生体認証への注目度が高まっている。中でも顔認証は専用の認証装置が不要という特長を有している。登録した生体情報は数値化されているため、万一その情報が第三者に渡っても本人の顔は特定できない。
 今回の実証実験では、世界ナンバーワンの認証精度を有するNECの顔認証エンジン「NeoFace」を活用し、事前に撮影・登録した社員の顔画像と、食堂に設置したカメラで撮影する顔画像を照合して本人確認を行う。
 NECとSMBC、及び三井住友カードは、実証実験において認証性能や利用者の生体認証に対する受容性、運用負荷等システム・運用面の確認を行い、実店舗での顔認証を活用した安全・安心で便利な手ぶらでの新たな決済サービスの提供を見据えた経験・ノウハウの蓄積を図る。
 実証実験概要の流れは1.登録=参加者の「氏名」「生体情報(数値化された顔情報)」等をシステムに登録する2.利用=食堂に設置されたカメラで顔認証を行う。SMBCでは、顔認証に加え、社員証を専用リーダーへかざすことで資金精算を行う。一方、三井住友カードでは、顔認証のみで資金精算を行う。3.精算=利用情報を給与システムに連携し、給与天引きで精算する―というもの。
 NECは社会ソリューション事業に注力しており、2020年とその先を見据え、生体認証技術を活用した新事業の創出を加速している。現在、決済等の様々なサービスにおける本人確認の確実性・利便性を向上させる機能の提供を準備しており、実証実験はこうした取り組みに基づくもの。NECは自社本社ビル売店でも顔認証を活用した決済サービスの実証実験を実施済であり、今後も実証実験を通して商用化を目指し、安全・安心なまちづくり、社会づくりに貢献していく。

情報・通信一覧へ  トップページへ