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オリンパスの安全保障貿易管理システムを構築 日立ソリューションズ

【2016年12月19日】

 日立ソリューションズ(東京都品川区、柴原節男社長)は、オリンパス(東京都新宿区、笹宏行社長)に「安全保障貿易管理トータルソリューション」を導入し、2016年5月にシステムを稼働したと発表した。
 このシステムは、独SAP社のERPとシステムを連携し、顧客審査、該否判定、取引審査について、引き合いから出荷までの一連のプロセスの中でワークフロー化し、処理・承認の電子化をするもの。
 オリンパスは、システムの導入とともに組織・業務改革を遂行し、人手による作業・承認の電子化や業務の重複の解消、審査ルートの最適化をしたことで、審査時間を約4分の1に短縮した。また、業務の効率向上や精度向上によって、業務の標準化にもつなげることができた。さらに、プロセスを可視化したことで、経営の迅速な意思決定やリスク対応、コンプライアンス強化を実現した。
 日立ソリューションズは、製造業や商社などで培った輸出管理業務のノウハウを生かして、改革も支援し、効率的で利便性の高いシステムを実現した。今後、海外グループ企業への適用を支援していく。
 オリンパスでは、医療、科学、映像の事業部門があり、それらを支える研究開発、製造部門がある。従来、安全保障貿易管理についても、それぞれの部門ごとに責任組織が審査を行い、そこから上がる情報を元に、全社をまとめる貿易管理部がさらに独自の審査を実施していた。また、審査のためのデータも個々に管理していた。そのため、業務の重複や承認の遅延、紙を使った人手によるミスなど、多くの無駄が発生し、審査に長い期間を要していた。
 オリンパスは、このような課題を解決し、効率的な輸出管理をグローバルに実現することを目的に、業務改革とシステム構築を行うことを決定した。
 日立ソリューションズは、輸出管理業務の知識、海外グループ企業への導入実績、システム連携のノウハウなどが評価され、採用されたとしている。
 主な導入効果は次の3点。1.電子データでの処理・承認による審査で、輸出管理の大幅な効率向上と迅速化を実現:審査業務が、紙ベースの人手による業務から電子データでの処理・承認になったことで、輸出管理の効率向上と迅速化を実現した。また、SAPとシステムを連携し、出荷までの流れを円滑化したことや、業務改革によって業務の重複を解消したことで、審査時間を短縮できた。
 2.分散していた業務を専任者に集約し、業務効率を飛躍的に向上:事業単位で分散していた業務を専任者に集約することで、業務の重複を排除すると共に、個別バラバラであった業務の統一化を進め、業務効率の飛躍的な向上につなげることができた。
 3.審査プロセスを可視化し、コンプライアンス意識の向上と意思決定の迅速化:審査プロセスを可視化したことで、問題をタイムリーに把握できるようになった。また、輸出の可否や相談などの記録も一元管理できるようになり、コンプライアンス意識の向上を図った。

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