情報・通信

「遠隔視線推定技術」を開発 NEC

【2016年12月26日】

 NECは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つとして、街中や店舗などの既存のカメラで、離れた場所からでも人の視線の方向をリアルタイムに検知できる「遠隔視線推定技術」を開発したと発表した。
 従来、視線の検知は、赤外線ライトとカメラが一体となった専用装置を用いて、近距離から赤外線ライトを目にあてその反射の方向により検知を行っていた。
 新技術は、世界ナンバーワンのNECの顔認証技術の中核となる顔特徴点検出技術を用いて、視線検知に必要な目頭や目尻、瞳など目の周囲の特徴点を正確に特定することで、通常のカメラのみで上下左右5度以内の誤差となる高精度な視線方向の検知を実現したもの。
 また、低解像度や明るさの変化への対応強化により、カメラと対象者が10メートル離れた位置からでも視線検知を可能とした。さらに、高速に計算可能な特徴量抽出技術により、これまでは困難だった複数人の視線方向の同時検知も可能だ。
 NECは新技術を、通行人の視線の動きから、街中における避難・誘導標識の最適な配置や不審者の監視といった安全・安心に関わる用途への応用を進める。また、スーパーマーケットなどの店舗にいる顧客やデジタルサイネージに注目している顧客の視線の動きから、人気コンテンツの推定といったマーケティング用途としての応用も視野に実用化を進める。
 昨今、安全・安心な社会の実現に向けた街中の監視やマーケティング戦略の立案に向けた顧客のニーズ調査において、人が何を見ているかがわかる視線検知の開発が注目されている。従来、人の視線の方向は、赤外線ライトを目にあてその反射の方向により検知していた。そのため、赤外線ライトとカメラが一体となった専用装置が必要となり、通常のカメラで撮影された映像からは高精度に検知できないことが課題だった。
 今回開発した「遠隔視線推定技術」は、NECの顔認証技術の中核となる顔特徴点検出技術を用いることで、通常のカメラのみで、離れた場所からでも複数人の視線の方向をリアルタイムかつ高精度に検知可能とした。

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