情報・通信

持続的な成長の達成を目指す CIAJ新年賀詞交歓会

【2017年01月13日】

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▲ 主催者挨拶をする山本会長
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▲ 来賓挨拶をするあかま総務副大臣

 一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、1月6日午前11時から東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール3階(白雲/慶雲)において、2017年の新春賀詞交歓会を開催した。この日、国会、在日外国大使館、行政関係他、CIAJ会員企業役員ら約1200人が集い、新春を祝った。冒頭、CIAJを代表して山本正己会長(富士通会長)、来賓を代表して、世耕弘成経済産業大臣、あかま二郎総務副大臣兼内閣府副大臣が新年挨拶、続いて川崎秀一CIAJ副会長(沖電気工業会長)が乾杯の音頭をとり懇親に移った。
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 山本会長は、挨拶の中で「昨年は、英国のEU離脱決定や、トランプ米次期大統領のTPP撤退表明など、世界経済の先行きに不透明さが残っている。日本企業には、革新的な製品やサービスを生み出し、利益を上げ続ける戦略的な経営が求められている。一方では、戦略的な経営にはサプライチェーンに支えられた多くの企業の協力も不可欠。そのためCIAJでは、下請け取引の適正化については従来より取組んできた通りだが、自主行動計画の案を近々発表する予定。こうした流れを確実なものとし、持続的な成長の達成を目指していく。IoTの急速な発展は、人工知能やビッグデータなどの技術革新と合わせ、従来の産業・社会構造を大きく変革することが予想され、期待されている。日本のICT産業を代表する団体の一つであるCIAJとしては、このIoTの流れを的確に捉え、通信機器産業に加え通信ネットワーク・サービス・放送など全体では売上高90兆円を超えるわが国の基幹産業であるICT産業が、引き続き日本経済の牽引役になるべく、心を新たにしている」と前置き、2017年度は、次の3つの視点が重要とし、新たな決意を表明した。
 「一点目は、IoTの活用は非常に大きなポテンシャルを秘めており、豊かな社会を実現するものだが、乗り越えていかねばならない課題も多くあり、技術・社会・経済の三つの側面で課題解決に取組む必要があるということ。技術面では、より高度なセンシングや給電技術、高度化・多様化する通信に対応する5Gなどのネットワーク技術、人工知能におけるブラックボックス化の回避・並列処理の実現などが挙げられる。特に、次世代の無線通信規格である5Gは、IoTを支える重要なインフラの一つとして、わが国では東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け世界に先行した検討が行われており、世界的な標準化をリードすることについて、CIAJの果たす役割は大きい。社会面では、データの取扱いに関する社会的なコンセンサスやルール作り、セキュリティ対応、データ連携における標準化の取組みなどが挙げられる。経済面では、IoTによる既存プロセスの合理化から、IoTを使った新サービスの創造、IoTによる社会全体の適正化といったステップを考えていく必要がある。この過程で、新たなビジネスモデルが創出され、産業・社会構造に大きな変革をもたらしていることが想定される。このような社会面、経済面の課題解決においても、業界団体としてのCIAJの果たす役割は大きい。
 二点目は、日本は技術立国であり、IoT時代においても、世界をリードしていく役割を果たしていくべきだということ。世界的な傾向として、都市化・長寿命化・グローバル化の進展をあげることができるが、日本はこうした動きをもたらす課題に世界に先駆けて直面することになる。IoTにはこうした課題を解決し、変化をチャンスに変える力があり、日本は、IoT社会の実現により、特にその恩恵を享受できる立場にある。また、わが国は、インフラとして必要なモバイルネットワークの普及率や、利用者としての国民の教育レベルは世界のトップレベルにあり、IoTによる課題解決のテストべッドとして日本ほど適した場所はないと考えている。これは日本のICT産業にとっても、国内だけでなく世界に向けた、大きなビジネスチャンスに繋がるものであり、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会はショーケースとして絶好の機会になると考えている。さらに、3月には、ドイツにおいてCeBIT2017が開催されるが、この場におられる多くの企業も出展すると聞いている。是非このような機会を通じて、社会に向けて更なるアピールをしようではないか。
 三点目は、このようなことを、All Japan官民連携の取組みの中で、具体化、加速化していくということ。ドイツのIndustrie4.0、アメリカのIndustrial Internet Consortiumなど世界の各国・地域で官民連携の動きが活発化している。わが国においても、IoT推進コンソーシアムの活動により、官民連携、省庁・産業横断的な体制が動き出している。CIAJとしても、通信ネットワークの整備、セキュリティ対策の強化、標準化の推進、人材の確保・育成など幅広い貢献をしていきたいと考えている」。

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