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新春賀詞交歓会開催 日本水晶デバイス工業会

【2017年01月20日】

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▲ 竹内敏晃会長
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▲ 三浦章豪課長
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▲ 田中秀幸副会長代理

 日本水晶デバイス工業会は1月12日、新春賀詞交歓会を東京都港区の明治記念館で開催した。竹内敏晃会長は「昨年の水晶デバイスの販売は数量ベースでは伸びたが、金額ベースでは単価が下がっているため落ちている。今年はIoTなど良い話がある。水晶デバイスは周波数の制御・選択・検出等を担い、あらゆる周波数源で必要としているので大変な量になる。数を追うべきか、付加価値のあるものをやるべきかを考えなくてはならない。車載器では2020年にレベル4の自動運転の話が出ており、一般道では歩行者がいるため難しいが、高速道路での自動運転は現実的だ。そうした中、この業界はどのように考えるべきか。数が増えると、競争が増える。世界がグローバル化する中、様々な問題が噴出し、価格の問題をまともにやるだけではいけない。水晶のイノベーションが必要で、それは軽薄短小と精度にある。水晶がなくても回路はできるが、正確なものを出そうとすれば水晶が必要で、水晶のエイジングをしっかりやらなければならない。2017年はイノベーションを進めるため、設備、材料、ICの問題等について一緒に手を携えて前進したい」と挨拶した。
 来賓挨拶として、経済産業省商務情報政策局情報通信機器課の三浦章豪課長は「安倍内閣が発足して4年経ち、名目GDP44兆円、約110万人の新しい雇用が生み出され、経済の好循環が着実に進んでいる。他方、世界では中間層の2極分化、格差拡大する中で、グローバルに自由な経済を復興することに日本の役割は大きくなっている。経済成長と分配の好循環を生み出すことがキーとなる。そのための成長のドライブが第4次産業革命、ソサエティ5・0でAIやIoT、ロボティクスなど日本のニーズを生かしながら新しい社会・経済づくりに取り組んでいきたい。働き方改革では、一人ひとりが自分の能力を発揮できるような環境づくり、長時間労働、適材適所等について3月の取りまとめを目指して検討を進めている。大企業以外にも稼いだ金を分配する環境整備に取り組む。2025年に大阪・関西地方に万博を招致できるよう取り組む。水晶デバイス業界では、色々な機器がスマートフォンに集約されていく流れにあるが、足元が少し伸び始めている背景にはIoTがある。色々な電子機器がネットワークにつながり機器から得た情報を使って、社会全体と生活をどう変えていくかがビジネスの勝負の場となる。水晶デバイスは価格だけで勝負するのではなく、日本の水晶業界はグローバル市場で約半分のシェアを占める強い業界であるので、新しい流れの中で求められる高信頼性や高性能をどのように実現し、いまの強さを維持していくのか、相談しながらサポートしたい」と話した。
 乾杯の挨拶として、副会長代理の田中秀幸氏は「丁酉の本年は旧来の勢力に対して対抗勢力の新しいエネルギーが衝突する年になり、欧米やアジアでも変化が起きる。多事多難なこの時期は対立するだけではなく、協調精神を持って乗り切るべきだ。ここ一年、中国ではスマートフォンのLTE化が急速に進んだが、水晶部品の価格があまりにも安いので設備投資すれば赤字になる。今年はスマートフォンの伸び率は鈍化するが、この大きなマーケットは追っていく。中国のトップメーカーでは品質のいい日本の水晶部品を使いたいと言っているので、日本の水晶部品メーカーは、高品質で差別化したものを出していくことが利益向上につながる。水晶業界全体が安定成長できるように協調精神を持って取り組む」と語った。

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