情報・通信

理研のAI研究専用システムを構築 富士通

【2017年03月10日】

 富士通は、国立研究開発法人理化学研究所(理研、埼玉県和光市)より、人工知能研究専用のスーパーコンピュータとしては稼働時点において国内最大規模となる「ディープラーニング解析システム」を受注したと発表した。4月に稼働する予定。同システムは、理化学研究所の革新知能統合研究センター(東京都中央区)の人工知能技術の研究開発を加速させるプラットフォーム。
 総理論演算性能は、人工知能研究専用スーパーコンピュータシステムとしては国内最大規模となる4ペタフロップスを達成。NVIDIA社の「NVIDIA DGX―1」24台、および富士通の「FUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー)RX2530 M2」32台による2種類の計算サーバーと、高信頼・高性能のストレージシステムなどから構成されている。
 富士通は、富士通研究所(川崎市)とともに、これまで培ってきた豊富なHPC開発や人工知能研究の知見を活かし、国内最先端の人工知能研究システムの構築・運用、および同システムを活用した研究開発を支援し、人工知能が様々な社会課題の解決に役立てられる未来社会の実現に貢献する。
 今回の「ディープラーニング解析システム」は、革新知能統合研究センターの革新的な人工知能の基盤技術の研究開発と、再生医療やものづくり支援などの技術開発、高齢化ヘルスケア・インフラ老朽化管理・自然災害対応などの将来までにわたる社会課題解決のため、社会実装に向けた技術開発を加速するもの。基礎研究から社会実装まで一貫した研究開発を推進する革新知能統合研究センターは、様々な大学・研究機関、臨床医療機関・産業界などの研究者との共同研究を推進しており、同システムは国内の人工知能研究者を支援し、世界をリードする革新的人工知能研究の実現に向け、日本の人工知能研究を飛躍的に発展させるための中核的なシステムとなる。
 同システムは、最新のCPUおよびGPUを用いたディープラーニングに特化した2種類の計算サーバーとストレージシステムから構成され、最先端のセキュリティと堅牢なファシリティを備えた富士通の横浜データセンターに設置される。今回、同社は、「DGX―1」向けには、NVIDIA社のパブリッククラウドで提供される「DGX―1」のディープラーニング用の標準ソフトウエア環境に加えて、オンサイトのセキュアーなネットワーク内で活用できるカスタマイズソフトウエア環境を構築。簡易で柔軟な利用ができる運用管理機能(計算実行環境の作成・再現)と、個人情報・知財情報などの重要性の高いデータの利用にも対応するセキュリティ・信頼性を実現する。

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