情報・通信

64bitネイティブ対応「UC―win/Road Ver.12」発売 フォーラムエイト

【2017年03月13日】

 フォーラムエイト(東京都港区、伊藤裕二社長)は、3次元バーチャルリアリティソフト「UC―win/Road」の最新版として、64bitネイティブ対応の「UC―win/Road Ver.12」をリリースしたと発表した。関連して、低遅延でVRの同期表示を実現するドライビングシミュレータシステムについて、基本的な特許を取得した。
 業界に先駆けて2000年に初版がリリースされた「UC―win/Road」は、02年9月の「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」(経産省ほか後援)に選定され、その後バージョンアップによる機能拡張を重ねてきた。
 今回のVer.12では、ネイティブ64bit化により、400×200㌔㍍(従来は20×20㌔㍍)といった広大な長距離道路のシミュレーションや、津波・氾濫、風、音響など解析結果の長時間可視化が可能となり、地形空間の拡大と分解能力の向上に加えて、配置モデル数の拡大、高品質なテクスチャ、4GB以上のメモリを有するモデルなどにも対応した。
 また、SILSシミュレーション制御やクラスター同期方式の追加をはじめとして、研究用ドライビングシミュレータ向けの各種機能も拡張しており、自動車・製造業界、教育、エンタテインメント、医療分野など、さらなる市場拡大を視野に入れている。
 「UC―win/Road Ver.12」の改訂内容は次の通り。▽64bitネイティブへの対応▽SILSシミュレーション制御及びクラスター同期方式追加▽UAVプラグインVer.2:マッピングミッション一括設定、写真位置情報取得、自動録画、露出設定▽カメラセンサー基本プラグイン(新規有償プラグイン)▽シナリオ:車両物理量、車間距離による制御、車両検索機能▽2Dビューでの情報表示とオブジェクト操作▽ユーザ変数機能:シナリオ制御、ログ出力等▽オブジェクトカスタムIDによるオブジェクト参照機能。
◇   ◇  特許概要については次の通り。
 今回の特許は、ネットワークを介して複数の計算機を結合したクラスターシステムを構成し、複数の表示装置に対してそれぞれ対応する計算機で生成した各映像を、低遅延で同期表示するシミュレーションシステムを提供するもの。
 車の運転などを仮想的に体験できるドライビングシミュレータは、アミューズメントや運転技能訓練、車両開発のほか、道路交通に関する学術研究など、多岐にわたる目的で利用されている。同特許の技術により、このような運転シミュレーションにおける映像の描画速度を落とすことなく、リアリティの向上が実現する。
 また、仮想空間内の複数の車両を各ドライバーが操作するドライビングシミュレータで、相互の運転に及ぼされる影響を検証する研究等においても、この技術の活用により、各ドライバーに提示する映像に生じる遅延を低減し、検証結果への影響を抑えることが期待できるとしている。

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