情報・通信

「360°JAPAN in秋葉原」 Hytera

【2017年06月01日】

写真
▲ 劉震氏

写真
▲ 最新無線機やデジタル通信システムを展示

写真
▲ 本質安全防爆携帯無線機「PD798Ex」

 「ハイテラ コミュニケーションズ」(Hytera、中国)は、5月26日に秋葉原UDXギャラリー「NEXT―3」(東京都千代田区)で、Hytera防爆無線機・デジタル通信システム説明会「360°JAPAN in秋葉原」を開催した。説明会では、国内初のデジアナ/デュアル方式本質安全防爆無線機「PD798Ex」や、基地局管理指令システム(スマート・ディスパッチ)の製品紹介、製品デモンストレーション、実機展示を行った。また、3月29日から30日まで米国ラスベガスで開催された世界最大規模での業務用無線通信機器/システム展示・商談会である「IWCE 2017」(International Wireless Communications Expo 2017)で発表した「LMR―LTEマルチモード無線機」の実機を国内初披露。来場者は、Hytera社の本質安全防爆無線機などを体感していた。
 防爆無線機・デジタル通信システム説明会は、Johnny・Jian・Hytera社マーケティング本部副部長の挨拶で始まった。「ラスベガスでスタートし全世界で開いてきたカンファレンスが秋葉原で行われることは非常に嬉しく思います。本日の発表内容で皆さまが少しでも興味を抱いていただき、ビジネスに役立てていただければと思います」と述べた。
 続いて、プレゼンテーションに入って、Hytera社のデジタル無線通信機器日本総輸入販売元の総合トレーディングジャパン(東京都千代田区)の劉震社長が説明した。まず、Hytera社の会社概要を紹介した。同社は1993年設立。95年に中国初の自主開発無線機を発表。2010年には、DMR&TETRA製品を発表した。「Hyteraは変化に順応し、さらに変化とイノベーションを起こします。各国の電波事情とユーザーニーズに合わせてカスタマイズに応えています。技術革新と拡張で、2003年には、中国警察にトータルトランキング通信ソリューションを提供しました。DMRでは、13年以来世界1位のDMR Tier Ⅲソリューションプロバイダーです。13年にはDMRトランキング製品出荷台数世界一になりました。そして今年は英国SEPURA社を買収。世界トップレベルの通信企業となっています。15年から16年での年平均成長率は60%と最速の成長を達成しました。イノベーションをけん引するHyteraは、20年には深で新しい本社とR&Dセンターが完成します」と述べた。また、昨年のリオデジャネイロオリンピックでは、メイン会場運営スタッフ間の連絡用として、同社製携帯無線機(デジタル/アナログ/デュアル方式携帯無線機)が運用されたとし、使用者から完全な満足を得ることができたという。
 続いて、HyteraDMR製品を紹介した。Hyteraはこのほど、本質安全防爆携帯無線機「PD798Ex」の国内販売スタートを報道発表した。発表後、国内初のアナログ・デジタル/デュアル方式本質安全防爆携帯無線機として同機は大変な注目を集めているという。
 爆発危険箇所を有する一般業務用無線の利用企業向けに本質安全防爆携帯無線機「PD798Ex」は、世界初のデジタル・アナログ/デュアル方式防爆携帯無線機。同製品は、「本質安全防爆構造」(正常状態及び仮定した故障状態において、電気回路に発生するアークまたは火花及び熱がガスまたは蒸気に点火するおそれがないようにした電気機器の防爆構造)電気回路を有し、国内認定機関である公益社団法人産業安全技術協会の防爆検定のほか、国際防爆規格(IECEx)、欧州防爆規格(ATEX)、中国防爆規格(CQST)、米国防爆規格(FM)の検定にも合格している。
 「PD798Ex」は、国際デジタル通信規格であるDMR方式(ETSI〈欧州電気通信標準化協会〉によって、Professional Mobile Radio〈PMR〉ユーザー向けに策定されたデジタル・アナログ/デュアル方式無線の国際規格)に準拠・設計製造されている。
 デジタル・アナログ双方の通信に対応するため、アナログ方式の業務用無線利用ユーザーに対し、無理の無いデジタル移行を促進する製品で、世界各国で導入が進んでいる。
 日本国内では、これまでは、このようなデジアナ方式の国内防爆認定機が存在しなかったため、今回の販売スタートに伴い、石油コンビナート、化学・製薬工場、石油備蓄基地、火力発電所等、爆発危険場所を有する一般業務用無線の利用企業各社からは、デジタル移行方式のひとつとして、関心を集めているという。
 本質安全防爆携帯無線機「PD798Ex」の主な特長は次の通り。▽TDMA 4値FSK2多重方式による、アナログ比40%増の運用時間と明瞭なデジタル音声▽クラス最高の防爆基準ⅡCT4▽人間工学に基づいた握り損じを抑える筐体デザイン▽デジタル暗号化技術による、秘話性の向上▽厳選した帯電防止素材の堅牢筐体▽完全シーリング・カバー設計のPCB基板▽最新のIoTデジタル技術による豊富な付加機能(GPS動態管理、テキストメッセージ、非常警報、マンダウンほか)。強風や騒音下でもクリア音声通信のノイズキャンセリング機能も特長。
 続いて〝最強DMR〟「PD988」を紹介。特長は▽一波利用リピーター機能▽フルデュプレックス通信▽マイクロSDカード録音機能▽防塵防水性:IP68。
 不感地帯の解消につながる一般業務用デジタル・アナログ/デュアル方式リピータ「RD628」の特長は▽AC/DCデュアル電源対応▽安定した送信パワー 1~25W▽100%デューティサイクル▽安定化電源内蔵▽2タイムスロットDMRデジタル通信対応▽デジタル/アナログモード自動切替▽小型、軽量、スタイリッシュボディ▽壁掛け型で簡単取り付け。移動局同士の遠距離通信を可能とし、2通信回線利用を実現。デジアナ自動切替え機能で、無理の無いデジタル移行を可能とした。オールインワン設計の壁掛けタイプで取り付け場所の確保に苦労する必要が無い。
 続いて、デジタル通信ソリューションの紹介とデモンストレーションを行った。Hyteraのデジタル管理指令システム用基地局無線装置(DS―6500、Hytera Smart Dispatch System Integrated)はオールインワンボックス設計(産業用コンピューター、管理指令ソフト、デジアナ/デュアル方式無線機)で、設置場所を選ばず、安定化電源内蔵。レイアウト変更時も楽々で、持ち運びも可能なコンパクトボディ。複雑なインストレーション不要。設定完了状態で工場出荷する。
 主な機能は次の通り。 ◇音声通信機能▽全通信方式対応(個別、グループ、一斉など)▽遠隔モニター▽内/外線電話接続▽通信記録(通話時間、発呼者、応答者、通話種別等)▽通話内容録音、再生▽オーディオリンク▽秘話通信など◇データ通信機能▽GPS動態管理▽様々なマッピングエンジンに対応▽危険区域の自社内マップ設定▽安全区域逸脱警報▽マンダウン緊急通報▽Eメールゲートウェイ▽テキストメッセージ▽無線機操作禁止、許可など◇その他▽データベースバックアップ/リカバリー▽デジタル/アナログ デュアル方式など。
 Smart Dispatchでは、最新のIoTデジタル技術による豊富な付加機能を備えた。動態管理機能(GPSユニット標準搭載)では、GPSマッピング機能を利用し、移動局が定められたエリアから逸脱した場合、アラームが鳴り、警告メッセージが送信される。移動局では、マンダリン転倒通知機能で、無線機が設定時間異常倒れた状態を検知すると、異常事態とみなして大容量の警報音を発する。同時に管理センターに緊急信号を送信し、警告画面が映し出されて、現在地も確認できる。
 続いて、LTE+LMRソリューションを紹介した。「IWCE 2017」で発表した「LMR―LTEマルチモード無線機」の実機を国内初披露した。Hytera PS―LTE BB通信ソリューション(ブロードバンドLTE融合型自営通信システム)の詳細を説明した。Hytera PS―LTEスマート無線機の特長は▽TETRA/DMR対応機▽シームレス通信対応機▽確実、多機能、オープン規格▽「IP67」軍用仕様▽業務用マルチモード対応 LTE+DMR/TETRA▽可視通信等対応。

情報・通信一覧へ  トップページへ