情報・通信

「SecHack365」の2018年度受講生を募集 NICT

2018411日】

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のナショナルサイバートレーニングセンターは、4月2日から、若手セキュリティイノベーターの育成を目的としたプログラム SecHack365(セックハック サンロクゴ) の受講生の募集を開始した。「SecHack365」は、若手セキュリティイノベーター育成プログラムであり、25歳以下の学生や社会人から40人程度を公募選抜し、サイバーセキュリティに関するソフトウエア開発や研究・実験と発表を一年間繰り返す長期ハッカソン(一般的に、チームを組んでアイディアを持ち寄り、一日から一週間程度の短期間で集中してシステムやアプリケーションなどを開発し、成果を競うイベントのこと)。自ら手を動かし何かを創造できるモノづくり人材を育てる。
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 わが国のサイバーセキュリティ産業では、世界のセキュリティソフトウエア市場における存在感は決して大きいものではなく、ブラックボックス化した海外製品を利用することが多いのが現状だ。わが国として、多様化・悪質化するサイバー攻撃に対抗し、私たちが自らの手で自らの社会の安全を守っていくためには、既存のセキュリティソフトウエア等を単に「ユーザー」として利用するだけでなく、新たなソフトウエア等を自ら「研究・開発」していくことができる人材を育成していく必要がある。
 しかしながら、革新的なセキュリティソフト等を研究・開発する実践的なトレーニングを行うためには、通常は入手困難なマルウェア検体や、それらを安全に利用して研究・開発を行うことができる環境が必要だ。
 NICTは、サイバーセキュリティ研究用に、クラウド型で遠隔からも安全にマルウェア研究等を行うことができる遠隔開発環境「NONSTOP」を開発し、NICT自身の研究に利用している。NONSTOPには、NICTが長年続けてきた大規模なサイバー攻撃観測網により収集した現実の攻撃データ等が数十万規模でデータベース化され、研究用に活用できる形式で蓄積されている。SecHack365では、選抜された受講生に対し、このNONSTOPへのアクセス権を特別に付与することで、一年を通じ、いつでもどこからでも安全な環境下で、豊富なマルウェア検体等を使用しつつ研究・開発を行うことが可能だ。
 また、NICTの研究者・技術者を核として、外部の有志の研究者・技術者の協力をも得ることにより、一線級の研究者・技術者陣による、一年を通じた本格的な技術指導・助言を行う。
 SecHack365は、計7回の集合イベントと遠隔での研究・開発実習によって構成されている。集合イベントでは、発表や議論を中心に、開発作業、ハンズオン講座、全国の一流研究者・技術者等との交流、先端的な科学技術企業への訪問等、研究・開発の推進に役立つ、さまざまな取り組みを行う。成績優秀な受講生については、プログラムの修了後も、NICTとして、海外のハッカソンイベントや大学の短期講座に国費で派遣する、国内研究会等における研究発表を支援する、NICT自身がインターンとして受け入れて研究を指導する、起業を支援する、企業関係者との交流の機会を設けるといった、受講生の志望に沿った形での継続的なサポートを行っていく予定。
 課題回答用紙申込期限は4月17日(火)、課題回答作成提出期限は4月20日(金)17時。結果通知は5月2日(水)までに、メール等で受講決定者へ個別連絡する。SecHack365の申込方法の詳細等についてはhttps://sechack365.nict.go.jp/を参照。

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