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フォーラムエイト 「デザインフェスティバル2018―3Days+Eve」

20181126日】

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講評を関審査委員長が述べた

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3D・VRシミュレーションコンテスト受賞者

 フォーラムエイト(東京都港区、伊藤裕二社長)は、11月13日から16日に品川インターシティホール(東京都品川区)で、「第12回FORUM8デザインフェスティバル2018―3Days+Eve」を開催した。
 14日は、品川インターシティホールで、午前9時50分から「―第19回UC―win/Road協議会― The 19th VR Conference」がひらかれた。まず、伊藤裕二フォーラムエイト社長が開会あいさつ「第12回第12回FORUM8デザインフェスティバル開催のご案内」を行った。
 「フォーラムエイトでは、近年、2Dから3D、CADからVRへとソフト開発を拡張し製品、サービスを提供してきた。技術計算、CAD、解析などそれぞれのソフトウェア間の連携強化、拡大を進めた。加えてゲーム開発や組込システム開発など多様なソフトウェア技術、開発へも取り組んでいる。今年はShade3D社をグループ化し、3DCG、VRといった重要なソフトウェア開発を加速できるものと考えている。そして、フォーラムエイトはSociety5・0、DXの進展を考える良い機会として『デザインフェスティバル2018』を開催する。第3回となる自動運転カンファランスを初日に開催し、3DVRコンテスト、UC―win/Road協議会など最新のVRソフトと活用事例。CIM、i―Construction、そして国土強靱化の実現に貢献する3DCAD、FEM解析ソフトの開発と利活用。さらに学生コンペCPWC、VDWCやNaRDAの開催など、技術の普及拡大に向けてコンペや講演会を実施する」と述べた。
 続いて「自動運転カンファレンス」が開かれた。経済産業省、総務省、国土交通省、警察庁の4省庁から5つの講演が行われた。
 特別講演を行ったのは「経済産業省における自動走行の取組」経済産業省製造産業局自動車課ITS・自動走行推進室長 垣見直彦氏、「自動運転の実現に向けた動向と総務省の取組」総務省総合通信基盤局電波部移動通信課新世代移動通信システム推進室長 中里学氏、「自動運転に関する国土交通省道路局の取組について」国土交通省道路局道路交通管理課高度道路交通システム(ITS)推進室長 安部勝也氏、「自動運転に関する自動車分野の取り組み」国土交通省自動車局自動運転戦略室長兼技術政策課自動運転戦略官 平澤崇裕氏、「自動運転の実現に向けた警察の取組について」警察庁交通局交通企画課自動運転企画室長 杉俊弘氏。
 総務省総合通信基盤局電波部の中里学氏の講演要旨は次の通り。
 中里氏はまず、自動走行普及シナリオと市場化期待時期(官民ITS構想・ロードマップ2018)を提示。ITS・自動運転に係る国家戦略である「官民ITS構想・ロードマップ」では、実現が見込まれる技術及びその市場化期待時期を策定していると紹介。続いて、自動運転に係るデータ戦略と交通データ利活用(官民ITS構想・ロードマップ2018)では「データ駆動型化する自動運転システムの産業競争力強化のため、引き続き自動運転に係るデータ戦略を推進している。その中のひとつが『多量かつリアルタイムのデータ転送、交換を可能とする情報通信インフラの高度化、5G等である。従来のITS用周波数だけではなく、LTEや5Gを活用した自動運転システムの実現に向け、5Gを含む情報通信インフラの整備を進めていくことが必要だ」と強調した。「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)11課題に『自動走行システム』が含まれることに触れて、さらに、第2期SIP「自動運転(システムとサービスの拡張)」(平成30~34年)を示して、ここでの達成に向けて『効率的なデータ収集・分析・配信技術の開発』を指摘した。
 続いて、5GAA(5Gオートモーティブアソシエーション)を例に挙げて自動車業界と通信業界の連携の動きを示した。そして「5Gとは、4Gを発展させた『超高速』だけでなく、『多数接続』『超低遅延』といった新たな機能を持つ次世代の通信システムである」と説明。続いて、5G総合実証試験の実施概要を表で示した。例として高速移動体(電車・バス)に対する超高速伝送、トラック隊列走行への5G応用、トラック隊列走行(超低遅延機能の実証、茨城県つくば市)、トラック隊列走行(28GHz帯における車車間通信の実証)などを紹介。東武スカイツリーライン等で実施される「高速移動体(鉄道等)における5G実証(高精細映像配信)」では、その技術目標が高速移動時において平均1Gbpsを超える超高速通信の実現―という。
 また、SIP「自動走行システム」における総務省の取組として▽歩車間通信技術の開発(適切な状況・タイミングで歩行者やドライバーへ安全支援を行う直接通信型の歩車間通信システムの開発)▽インフラレーダーシステム技術の開発(ミリ波の特長を活かし、悪天候時でも車両や歩行者の位置や速度を高精度に測定するレーダーの開発)▽自動走行支援通信のメッセージセット・プロトコルの検討(実験用ガイドライン等の策定に向けた、自動走行支援通信の仕様案を検討して各種実験へ展開)―の3点を掲げて詳細を紹介した。最後に自動運転実現に向けた今後の取組の総合的なロードマップを示して講演を終えた。

     ◇
 14日午後3時35分からは「―第17回 3D・VRシミュレーションコンテスト・オン・クラウド表彰式― The 17th 3DVR Simulation Contest」が開かれた。建設ITジャーナリストの家入龍太氏の司会により進められた。審査員は次の3名。関文夫日本大学理工学部土木工学科教授(審査委員長)、傘木宏夫NPO地域づくり工房代表、稲垣竜興一般財団法人最先端表現技術利用推進協会理事。
 「第17回 3D・VRシミュレーションコンテスト オン・クラウド」ミネート作品は次の14作品。
 ▽「武漢市長江大橋路面減速標識線評価業務」武漢理工大学▽「VR施工管理 ~舗装工事での3D活用~」道路工業株式会社▽「UC―win/Roadを利用したビークルインループシステムのADAS機能のテスト」Hyundai Motor Group▽「七瀬川改修計画のVRデータ活用」京都市立京都工学院高等学校▽「高解像度衛星群による写真を活用した建物・地形モデルのVRへの適用」三井共同建設コンサルタント株式会社▽「円融寺プロジェクションマッピング等検証用VR」天台宗 経王山 文殊院 圓融寺(円融寺)▽「2系統EPSシステム機能体感シミュレータ」株式会社デンソー▽「操船シミュレータVRデータ」株式会社三井造船昭島研究所▽「「志免鉱業所竪坑櫓」「周辺施設(昭和39年当時)」3次元VR」株式会社ソ.ラ.コンサルティング▽「台湾警察大学の学生向け安全運転訓練シミュレーター」台湾中央警察大学▽「鉱山用ダンプトラックの自律運転シミュレーション」日立建機株式会社▽「北海道新幹線札幌駅計画VRシミュレーション」北海道旅客鉄道株式会社▽「首都高速道路 横浜北線・北西線 すべり台式避難方法のVR体験シミュレーション」首都高速道路株式会社神奈川建設局。
 10月9日に作品応募締切。10月16日にノミネート予選選考会。11月2日~11月11日にクラウド一般投票を行った。そして、11月13日にフォーラムエイト東京本社で受賞作品本審査会が行われた。
 14日に発表された各賞は次の通り。
 最優秀賞を受賞したのは、「北海道新幹線札幌駅計画VRシミュレーション」。概要は次の通り。『2030年度開業予定の北海道新幹線札幌駅の将来計画を作成。現在のプランに基づいて、開業後のイメージをVRにより再現している。2018年6月に開催された、「北悔道Virtual                      Reality(VR)推進協議会発足記念オープンセミナー」においては、新幹線降車から在来線乗り換えまでの歩行シミュレーションが公開されている。VRデータにおいては、駅構内の乗客の通行予測状況を群集シミュレーションにより再現。また、設置検討中のデジタルサイネージも含め表現されており、今後の計画の進捗に合わせ、VRデータを各種検討に利用していく予定である』。
 準グランプリ(優秀賞)は「操船シミュレータVRデータ」、「「志免鉱業所竪坑櫓」「周辺施設(昭和39年当時)」3次元VR」が受賞した。アイデア賞は「台湾警察大学の学生向け安全運転訓練シミュレーター」、エッセンス賞は「鉱山用ダンプトラックの自律運転シミュレーション」、「首都高速道路 横浜北線・北西線 すべり台式避難方法のVR体験シミュレーション」が受賞した。審査員賞は「2系統EPSシステム機能体感シミュレータ」〈プロダクツ賞〉、「七瀬川改修計画のVRデータ活用」〈プロジェクト賞〉、「円融寺プロジェクションマッピング等検証用VR」天台宗 経王山 文殊院 圓融寺(円融寺)〈プロデュース賞〉が受賞した。
 最後に講評を関審査委員長が述べた。

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