関東総通局など 「Web×IoTメイカーズチャレンジ横須賀」開催

 学生や若手エンジニアを対象としたIoTシステム開発のスキルアップイベント「Web×IoT メイカーズチャレンジ2018―19 in 横須賀」(主催・総務省関東総合通信局、Web×IoT メイカーズチャレンジ横須賀運営委員会)は、YRPセンター1番館(神奈川県横須賀市光の丘3―4)で、11月17日(土)に始まった。 昨年度に続き2回目の開催。 後援はスマートIoT推進フォーラム、横須賀市IoT推進ラボ。協力は防衛大学校、電気通信大学、関東学院大学、ステップ、日本ノーベル、京浜急行電鉄、ジェイコム湘南、横須賀テレコムリサーチパーク、横須賀市、横須賀商工会議所、ヨコスカバレー構想実現委員会、国立研究開発法人情報通信研究機構、電波タイムス社。 参加者は、小型ボードコンピューター「Raspberry Pi 3B+」と各種センサーを使って、 Node.js環境下での JavaScriptによるハードウエアの制御をハンズオン形式で学んだ。 同イベントは、IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業であり、IoT体験型カリキュラムイベントの横須賀大会として催された。このほか来年2月にかけて全国8ヵ所で開催している。各地の最優秀チームは、2019年3月に東京都内近郊で開催する展示会への招待と作品展示の機会が提供される。特に横須賀大会では、スマートモビリティをテーマとする作品から優れた作品1件に「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019」のアイデアコンテスト本選(2019年1月24日〈木〉、横須賀リサーチパーク〈YRP〉にて開催)への参加権が付与される。  同イベントは、電波リテラシーを含むIoTの基礎知識・技能を習得するためのハンズオン講習会と、その習得技能を活用した成果発表としてチームでIoT作品のプロトタイプを創作するハッカソンの二本立てで構成。 「ハンズオン講習会」は11月17日(土)・18日(日)の2日間(18日の会場は横須賀市産業交流プラザ〈神奈川県横須賀市本町3―27 ベイスクエアよこすか一番館〉)で行われた。「ハッカソン」は12月8日(土)・9日(日)に横須賀市産業交流プラザで開かれる。 11月17日のハンズオン講習会1日目は、まず、杉田瑠美子・横須賀運営委員会主査(プール・ジャパン取締役)が開会の挨拶を行った。 「いよいよ『Web×IoT メイカーズチャレンジ2018―19 in 横須賀』が始まった。ぜひ、この4日間、皆さまにはたくさんアイデアを出していただき、楽しい時間を過ごしていただければと思います」と述べた。 続いて、横須賀運営委員会の安井哲也氏(YRP研究開発推進協会会長補佐兼事務局長)が開会の挨拶を行った。 「これから皆さまへの講習とハッカソンが始まります。今回、学んでいただくことは、皆さま、将来大変プラスになることだと思います。私たちはこのYRPで活動していますけれど、今回、皆さまにYRPのことを知っていただきました。YRPには研究機関や企業が多くあります。また、皆さまの中で将来、起業される人もいるかもしれません。そういった時にはぜひYRPの場所を選んで開業していただければと思います。また、これからYRPの研究機関や企業の就職も考えていただければと思います」と述べた。 続いて、主催者からの挨拶として、高田貴光・総務省関東総合通信局情報通信部情報通信連携推進課課長が次のように述べた。 「私ども総合通信局は、電波を監督させていただき、周波数の監理を行っているところです。世の中に多くの無線局がありますが、IoTの機器も世の中にあふれるようになってきました。そういったところの利便性の向上も私たちの仕事です。皆さんお持ちのスマートフォンやタブレットも無線局です。日本には人口の2倍もの大変多くの無線局があります。今日、これから講義があるIoT機器を含めるともっと膨大な数になります。皆さん、これからきっとIoT機器を扱うと思いますので、世の中に溢れるIoT機器をぜひ便利に賢く、安全に使っていただけるようなメイカーズになっていただければと思います。皆さんの力でこの日本をIoTを使って引っぱっていただければと思う」と述べた。 次に、オリエンテーリング、横須賀運営委員会・委員の紹介を行った。 続いて、座学講習に入って、「IoT/電波に関する基礎知識」について、安達宏一・電気通信大学先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター専任准教授が講義した。 午後に入って、YRP概要説明、YRP見学会(LPWAテストベッド・無線歴史展示会)を行った。Wi―SUNマルチホップデモンストレーションを行った。 続いて、ハッカソンテーマの説明、チームビルディングを行った。 11月18日には座学講習を中心としたハンズオン講習会2日目が行われた。