「Web×IoT メイカーズチャレンジin横須賀」 関東総通局

 総務省関東総合通信局(古市裕久局長)および「Web×IoT メイカーズチャレンジ 横須賀運営委員会」は、開発者を目指す若者を対象とした「Web×IoT メイカーズチャレンジ 2019―20 in 横須賀」を開催した。 協力は防衛大学校、電気通信大学、関東学院大学、神奈川工科大学、ステップ、日本ノーベル、Silicon Labs、京浜急行電鉄、ジェイコム湘南、電波タイムス社、横須賀テレコムリサーチパーク、横須賀市、公益財団法人横須賀市産業振興財団、ヨコスカバレー構想実現委員会、国立研究開発法人情報通信研究機構(順不同)。 後援はスマートIoT推進フォーラム、横須賀市IoT推進ラボ。運営事務局はYRP研究開発推進協会、ブール・ジャパン。  ハンズオン講習会は、1日目の令和元年11月23日(土)に「横須賀リサーチパーク」YRPセンター2番館(神奈川県横須賀市光の丘3―4)で、2日目の同年11月24日(日)に関東学院大学の横浜・金沢八景キャンパス6号館(神奈川県横浜市金沢区六浦東1―50―1)で開催した。 ハッカソンは、1日目の令和元年12月21日(土)、2日目の同年12月22日(日)ともに関東学院大学の横浜・金沢八景キャンパス6号館で開催した。 同イベントは、総務省「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」の一環として、新たなIoT機器・サービスの開発を行う若者等の電波利用に関するリテラシーを向上させることを目的に、全国11ヵ所で開催する学生や若手エンジニアを対象としたIoTに関する理解度・習熟度向上のためのスキルアップイベント「Web×IoT メイカーズチャレンジ 2019―20」のひとつ。 イベントは、電波リテラシーを含むIoTの基礎知識・技能を習得するためのハンズオン講習会(講義+ハンズオン)と、その学習成果としてチームで実際にIoTデバイスの作品を制作して発表するハッカソン体験の2本立てで構成されるIoT体験型カリキュラムとなっている。     ◇ 今回のテーマは「横須賀の魅力を高める・広める」。ハッカソンには25人が参加した。 6チームに分かれて、IoTデバイス作品を制作。ハッカソン2日目で各グループの審査が行われ、最優秀賞などが授与された。ハッカソンの審査項目はアイディア(無線の活用度含む)、完成度(デザイン・実装)、チーム力(協力度合い等)でこれらを主軸に、実物を見て質疑応答して評価した。 最優秀賞を受賞したのは、チーム名「Signals」(フリー・上田遼一さん〈フリー〉、登坂拓海さん〈関東学院大学理工学部〉、合田海斗さん〈同〉、東 澪さん〈防衛大学校航空宇宙工学科〉。作品名は「手旗信号入力デバイス」。加速度センサを用いて手旗信号の角度をデータ化してモニターに表示する。コミュニケーション手段として観光などに用いる。このほか協力各社から各チームに賞が授与された。 審査委員長の中島信生・電気通信大学名誉教授は次のように講評した。「6チームそれぞれ無線の機能、センサー、『ラズペリーパイ』、インターネット、パソコン機能の最新技術を駆使して作品を作り上げた。それも短期間に作り上げてすばらしいと思う。そのなかで最優秀賞の『Signals』の作品は、手旗信号をメインにしたもので、手旗信号はいわば無線通信の〝ルーツ〟であり、そういうものを取り上げた。横須賀は横須賀リサーチパークがあったり、戦艦三笠があったり通信のルーツの街である。観光資源としてもこの作品はすばらしいと。審査員全員がこれは使えるのではないか。ぜひ製品化してほしい。横須賀の観光の起死回生になるのではと思っている」と述べた。