第70回前島密賞贈呈式を開催

公益財団法人通信文化協会(高橋亨理事長)は4月10日、東京都千代田区のKKRホテルで第70回前島密賞と同奨励賞の贈呈式を開き、情報通信や郵便、放送など各分野の発展に尽力、貢献した個人33人と団体2団体を表彰した。
 同賞は、逓信事業の創始者である前島密の功績を記念し、その精神を伝承発展させるために昭和30(1955)年に設けられ、以降毎年度、情報通信事業(郵政事業を含む)及び放送事業の進歩発展に著しい功績のあった個人・団体に贈呈している。
 第66回からは、「奨励賞」を創設し、情報通信・放送分野において活躍し今後一層の功績が期待される個人や団体を表彰している。
 選考は、毎年度総務省やNTT、NHKなどの各推薦機関から受賞候補者の推薦を受け、選考委員会の議論を経て理事会で決定する。今年度は、前島密賞として、情報通信・放送分野において、長年に亘り多大な功績のあった人や先駆的な研究開発を行った個人・団体や、通信・放送の提供や維持に貢献があった個人・団体、地域のインフラとして地域貢献に資する功績があった個人や共同研究者16件28人と2団体を選定。また奨励賞として、先駆的な研究開発の担当者ら4件5人を選定した。
 創設から前回までの前島密賞受賞者累計は1228人・団体、奨励賞は17人となっている。
 贈呈式では、團弘明会長から各受賞者に記念メダルや盾などが授与された。
 主催者代表として高橋理事長は、「前島密は郵便の父として知られ、郵政事業創業だけでなく逓信省で議論を重ねて電話交換業務を開始し、電話事業を発展させるなど情報通信や放送を含めた逓信事業の礎を築いた。候補者は対象各分野に関わる行政や事業に携わる総務省や企業、団体など各方面で既に最高レベルの表彰を受けた方を対象に推薦いただき、選考委員会で審議を重ねて選考決定した。それぞれの分野で輝かしい功績を積まれた方々であり、その功績と尽力に深甚なる敬意を払い、心からお祝い申し上げる。また第66回から設けられた奨励賞は現在活躍し、今後の功績が期待される方を対象としている。前島密自身も若いころに多大な経験と努力を重ねてその後活躍したことにならい、今後の活躍に期待したい」と受賞者を祝った。
(全文は4月16日付紙面に掲載)

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kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。