5G利活用アイデアコンテストを開催 総務省
総務省は、第5世代移動通信システム(5G)実現による新たな市場の創出、地域社会の課題解決等に向けた5G利活用アイデアを広く募集するため、「5G利活用アイデアコンテスト」を開催する。 5Gは、3Gや4Gを発展させた「超高速」だけでなく、「多数接続」「超低遅延」といった新しい特徴を持つ次世代の移動通信システム。本格的なIoT時代のICT基盤として、早期実現が期待されているところだ。また、こうした特徴をいかした新たなサービス等によって地方が抱える課題の解決や地方創生への寄与が期待できる5Gには、わが国全体の成長のエンジンとして、都市部だけでなく社会の様々な場面への普及展開が求められている。「ICTインフラ地域展開戦略検討会 最終取りまとめ」(平成30年8月)においても、地域住民の生活や消費ニーズ等に対応したICTの社会実装を進めるべきとされ、具体的に想定される施策として、各分野で5G利活用の可能性を追求することが取り上げられた。 このため、総務省は地域社会の課題解決等に向けた5G実証のアイデアを広く募集し、コンテスト形式で審査・表彰する「5G利活用アイデアコンテスト」を開催することとした。 コンテストでは、5Gを利活用することにより、新たなサービス等の付加価値を創出する、または従来の業務やプロセスの大幅な効率化等生産性向上に資するサービスやアプリケーションのアイデアなどを想定している。なお、対象とする地域課題の分野や想定する実証規模等については自由。ただし、当該課題の解決において、5Gの特性を必要とすること、社会実装の観点から同様の課題を抱える他地域においても解決に資するような提案であること等が評価の基準となる。また、ビジネスモデルや事業性について、より実現性の高い提案である場合は評価するものとする。 想定する主な分野(分野横断型の提案も可)は健康・医療・介護、移動(モビリティ)、安心・安全、防災・減災、教育、生活・暮らし(買い物、働き方等)、環境・エネルギー、産業・経済(地場産業、観光等)ほか。 審査は、地方選抜(一次選考)とコンテスト(二次選抜)の2段階で実施。11の対象地域(北海道、東北、関東、信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄)の中から一つを選び応募する(応募サイトは全国共通)。具体的には、応募者所在地(個人の場合は居住地、法人の場合は応募者の拠点の所在地)または提案による課題解決が特に期待される地域、あるいは利活用アイデアの実証場所として想定する地域を管轄する総合通信局及び沖縄総合通信事務所を一つ選び、応募する。 そして、11の総合通信局等において、地方選抜(書類審査、場合によってはヒアリング)を実施。この地方選抜通過者には、東京で開催するコンテスト(一般公開)においてプレゼンテーションを行ってもらう。審査員による審査を実施し、最優秀賞、優秀賞、特別アイデア賞(いずれも仮称)を決定する。 募集(書類受付)期間は10月9日~11月30日。総合通信局等における応募説明会を実施し、地方選抜は12月中旬頃、コンテストは2019年1月中旬頃を予定している。
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