「課題解決型ローカル5G等の開発実証」公募結果を公表 総務省

 総務省では、「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」等に係る令和4年度事業の提案の公募を、請負事業者(三菱総合研究所)を通じて行った。 このほど、外部の有識者を構成員とした評価会等の結果を踏まえ、特殊な環境における実証事業及び端末システム試作事業について、対象となる提案を選定した。 総務省は、ローカル5Gのより柔軟な運用の実現及び低廉かつ安心安全なローカル5Gの利活用の実現に向け、令和2年度から引き続き、現実の様々な利用場面を想定した多種多様な利用環境下において、電波伝搬等に関する技術的検討を実施するとともに、ローカル5G等を活用したソリューションを創出する「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」を実施している。 本事業の実施に当たって、総務省では、令和4年6月1日(水)から同月30日(木)までの間、請負事業者を通じて、提案の公募を行った。 選定結果は次の通り。 ①特殊な環境における実証事業(令和3年度補正予算)公募の結果、7件の提案の提出があり、外部の有識者を構成員とした評価会等の結果を踏まえ、次の4件の提案を選定した(件名、代表機関、主たる実施地域)。 ▽ローカル5Gを活用した河川災害におけるリアルタイムな状況把握と安全かつ迅速な応急復旧の実現、国際航業、埼玉県坂戸市▽ローカル5Gを活用した都市内高速道路での大規模災害発生時における通信手段の確保と迅速な被害状況把握の実現、首都高速道路、東京都板橋区▽複数鉄道駅及び沿線におけるローカル5Gを活用した鉄道事業者共有型ソリューションの実現、住友商事、神奈川県横浜市▽ローカル5Gを活用した車地上間通信及びAI画像認識等による鉄道事業のより安心安全かつ効率的な運営の実現、アイテック阪急阪神、兵庫県西宮市 ②端末システム試作事業(令和3年度補正予算)公募の結果、3件の提案の提出があり、外部の有識者を構成員とした評価会等の結果を踏まえ、次の3件の提案を選定した(件名、代表機関)。 ▽移動ロボットや現場作業員の利活用を想定した高画質映像ストリーミング対応小型カメラ端末の試作、FCNT▽過酷なフィールドでの利活用を想定した防水・防塵・小型USBドングル端末の試作、シャープ▽移動ロボット等での利活用を想定したエンコーダ一体型ルータ端末の試作、パナソニック コネクト。