関東総通局、外国人観光客案内講座を栃木市で開催
総務省関東総合通信局(関啓一郎局長)は、栃木県栃木市、関東ICT推進NPO連絡協議会との共催で、多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」(ボイストラ)を活用した外国人観光客案内講座を、11月28日にとちぎ蔵の街観光館「多目的ホール」(栃木県栃木市万町4の1)で開催した。関東総合通信局では、同協議会とともにICTを利活用して地域課題の解決と地域情報化を推進する活動をしているNPO団体等に対し支援・協力を行っている。また、総務省では、「言葉の壁」を取り除き、自由でグローバルなコミュニケーションを実現するため、総務省所管の国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)を中心に、「多言語音声翻訳システム」を開発し、現在、無料の実験用スマートフォンアプリであるボイストラとして試験利用が拡大、民間企業の製品・サービス化が進行しているところだ。今回、栃木県において、特定非営利活動法人栃木県シニアセンターの協力を得て、栃木県における訪日外国人観光客とのスムーズなコミュニケーションを確保し、おもてなしの向上を図るため、同講座を開いたもの。関東総合通信局がこういった講座を開くのは初めて。 栃木市は、今回の講座で、タブレットやスマートフォンを使って、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、外国人観光客とスムーズで積極的なコミュニケーションをとり、意思疎通とおもてなしの向上を図るために、多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」を活用した外国人観光客への案内方法について、多言語音声翻訳アプリの普及を推進している関東総通局と組んで外国人観光客案内講座を開いたとしている。 冒頭、主催者・共催者からの挨拶として癸生川亘・栃木市産業振興部観光振興課課長が次のように述べた。 「栃木市は平成30年の春からデスティネーションキャンペーンを開催。東京オリ・パラに向けてもこれを観光振興の絶好の機会であると捉えており、国内外の来訪者へのおもてなし向上を図るため、外国語研修会などを実施。受け入れ態勢の整備を市民とともに進めていきたいと考えている。今回の講座も関東総合通信局からご案内があって、すばらしいチャンスをいただいたと思い、取り組みが始まった。栃木市は600万人の観光客が訪れていただいているが、外国人観光客も増えているので、今後も、栃木市の魅力を発信して多くの外国人が来ていただけるものと確信している。本日の講座を契機に、さらなるおもてなしのスキルアップにつながることを期待したい」と述べた。
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