SCOPEの令和5年度電波有効利用促進型研究開発の公募を採択
総務省は5月19日、戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の令和5年度電波有効利用促進型研究開発の公募について、外部評価の結果、21件の課題を採択した。 総務省は、情報通信技術分野の競争的研究費である「SCOPE」の同研究開発における研究開発課題の公募を令和5年1月6日(金)から同年2月6日(月)まで実施したところ、36件の応募があった。応募された研究開発課題について外部専門家・外部有識者による評価を実施し、その結果を踏まえて、研究開発課題を採択した。 次に課題名、研究代表者(所属機関)〈敬称略〉を示す。 ◇令和5年度電波有効利用促進型研究開発(先進的電波有効利用型)フェーズⅠ新規採択課題(18課題)▽小型衛星搭載用織物膜展開リフレクトアレーアンテナの研究開発、戸村崇(東京工業大学)▽量子カスケードレーザーに基づいた連続波テラヘルツ半導体光源の研究開発、藤田和上(浜松ホトニクス▽小型・低消費電力・低雑音THzトランシーバを実現する光電子融合ヘテロジニアス集積技術の研究開発、北智洋(早稲田大学)、量子アニーリングを用いた端末間干渉抑圧処理による超多数同時接続技術に関する研究開発、世永公輝(国立研究開発法人情報通信研究機構)▽ミリ波帯通信カバレッジ拡大に向けた無線電力伝送型中継器の研究開発、白根篤史(東京工業大学)▽ドップラーレーダの空間検知能力の超高精度化のための組み込み技術の開発、廣林茂樹(富山大学) ▽60GHz帯ミリ波レーダーを利用し都市型水害に対応したAI水位センサーの研究開発、西木健哉(株式会社イートラスト)▽既存無線システムやヒトへの照射を回避する周波数再利用型マイクロ波電力伝送方式の研究開発、本間尚樹(岩手大学)▽次世代無線通信に向けた高周波GaN系バイポーラトランジスタの研究開発、三好実人(名古屋工業大学)▽飛行型ミリ波UAVメッシュネットワークに基づくデジタルツイン構築の研究開発、タン ザカン(東京工業大学)▽フェーズドアレイ気象レーダーによるドローン・空飛ぶクルマの検知能力実証、和田有希(大阪大学)▽スパースアレーと機械学習の融合による電波伝搬環境推定の新たな展開、市毛弘一(横浜国立大学)▽RAN/V2X協調連携による高周波数帯超高速ビーム追従の研究開発、丸田一輝(学校法人東京理科大学)▽伸展型八木アンテナ搭載超小型衛星によるIoTの宇宙利用拡大に応える周波数利用の効率化と共同利用促進技術の研究開発、徳光政弘(米子工業高等専門学校)▽高度無線環境情報共有型無線センサネットワークの研究開発、田久修(信州大学)▽潮位測定レーダにおける使用周波数狭帯域化時の潮位測定精度向上技術の研究開発、近木祐一郎(福岡工業大学)▽実効的無線有効利用のためのレイヤー体型通信制御の研究、妙中雄三(奈良先端科学技術大学院大学)▽広域無線アクセスにおける多元接続方式の研究、嶋本薫(早稲田大学) ◇令和5年度電波有効利用促進型研究開発(先進的電波有効利用型)フェーズⅡ新規採択課題(3課題)▽スモールスタートが可能な全無線・可搬・サブメートル精度・多数収容可能な屋内測位技術の研究開発、鈴木誠(ソナス株式会社)▽スピントロニクスセンサによる低周波電磁波を活用したスマートインフラ検査技術の開発、大兼幹彦(東北大学)▽ボーダレスな通信基盤の開発による機器リソース融通と在宅医療包括ケアシステムの実現、大塚孝信(名古屋工業大学)。
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