電磁妨害波の測定規格化を主導 NICT
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の電磁波研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室は、長年にわたり、電磁雑音の測定に関する分野の研究開発に取り組み、国際無線障害特別委員会(CISPR、シスプル)による国際規格の策定に積極的な貢献を行っている。CISPRでは、2012年から、30MHz以下の周波数帯において空間に放射される電磁妨害波の測定法に関する一般的要件を定めた国際規格の策定に向けた活動を開始した。NICTは、国際規格の策定に向けて測定方法や校正方法を提案するなど、主導的立場で積極的に貢献しており、このほど、CISPRから測定用アンテナ、測定サイト、電磁雑音の評価方法を定めた3編の基本規格「CISPR16シリーズ」が発行された。NICTにおける研究成果が大きく反映されたこの国際規格は、今後、電気自動車や自動搬送措置への無線給電システム、電化製品、パソコンなどの情報通信端末等、製品ごとに策定される国際規格に測定法として規定される。(全文は7月26日付け1面に掲載)
この記事を書いた記者
最新の投稿
- 実録・戦後放送史2024.09.02連載にあたって
- 筆心2024.09.022024年8月26日(第7712号)
- 放送ルネサンス2024.09.02放送100年特別企画 「放送ルネサンス」第1回
- 放送2023.09.01ビデオリサーチ 災害情報入手経路の7割が地上波民放テレビ