総務省、V2X通信向けに5.9GHz帯を検討

 総務省は、「自動運転時代の次世代ITS通信研究会」(座長・森川博之東京大学大学院工学系研究科教授)においてまとめた「中間取りまとめ(案)」について、7月1日から7月21日までの間、意見募集を行ったところ、30件の意見の提出があった。その結果を踏まえた「自動運転時代の〝次世代ITS通信〟研究会 中間とりまとめ」及び意見募集の結果等について公表した。 自動運転時代に向けて、情報通信技術を活用した高度道路交通システム(ITS)、特に、車と車、車とインフラなど車と様々なモノとの通信(V2X通信)への期待が高まってきており、世界的にも、欧州・米国を中心として、V2X通信の実利用に向けた検討が活発に進められている状況だ。 わが国においても、V2X通信については、国際電気通信連合(ITU)における国際的な議論などを踏まえ、周波数再編アクションプラン(令和4年度版)において、既存のITS用周波数帯(760MHz帯等)に加えて、5・9GHz帯の周波数の具体的な利用方策等について検討を行うこととしている。 このような背景から、わが国における自動運転の早期実現に向けた環境・制度整備の状況などを踏まえ、自動運転時代の次世代ITS通信の在り方について検討することを目的として、「自動運転時代の次世代ITS通信研究会」を令和5年2月より開催している。(全文は8月16日付1面に掲載)