中央非常通信協議会表彰 国交省中部地方整備局など6者
中央非常通信協議会(会長・二宮清治総務省総合通信基盤局長)は、第31回中央非常通信協議会表彰として、今年度発生した災害において通信手段の確保に多大な貢献を行った団体等6者を表彰する。 中央非常通信協議会では、非常通信の円滑な実施の確保を図ることを目的として、非常通信の実施または非常通信協議会の運営に功績のあった個人及び団体を表彰している。 今年度は、令和3年7月豪雨において通信手段の確保や災害に関する関係団体への情報提供に多大な貢献をした2者及び非常通信協議会の取組に貢献した4者の合計6者を表彰する。 今年度の受賞者と功績の概要は次の通り(順不同・敬称略)。 ◇災害時における通信手段の確保等に貢献した者(令和3年度に発生し大きな被害をもたらした災害の際に通信の復旧や通信手段の確保等に迅速に対応することで、情報通信の観点から災害対応に貢献したと認められる者)▽関東管区警察局静岡県情報通信部、令和3年7月の豪雨災害において、被災現場の状況確認や警察部隊の指揮に必要不可欠な各種映像伝送等被災現場における情報伝送のための体制を確立し、被害状況の確認等災害対応に貢献▽国土交通省中部地方整備局、令和3年7月の豪雨災害において、衛星通信車、webカメラ、ドローン等複数の手段を活用し、関係機関や一般住民等に現地映像を提供する等、情報伝達のための体制を確立し、災害対応に貢献。 ◇同協議会の取組に貢献した者(非常通信ルートの確保・維持や非常通信訓練における活動、その他これに準じると認められる顕著な活動実績を有する者)▽北海道無線赤十字奉仕団協議会、非常通信訓練や防災ボランティア関連の各種研修会を長年にわたり実施し、団員の技能向上等を通じ、非常時における通信の確保に向けた取組に貢献▽沖縄セルラー電話、海底ケーブルの敷設による通信回線の冗長性の確保、災害に強い通信基盤の構築・強靱化等、非常時における通信の確保に向けた取組に貢献▽一般社団法人周南漁業無線協会、大規模災害を想定した毎年の情報伝達訓練の実施、他の防災関係機関との非常時における通信協力体制の確立等、非常時における通信の確保に向けた取組に貢献。▽平城正隆(元国土交通省大臣官房技術調査課電気通信室長)、建設省・国土交通省職員として、通信設備に係る業務に多く従事し、災害対策用の各種通信システムの整備の推進・災害発生時の対応・指揮等、非常時における通信の確保に向けた取組に貢献。 受賞者は、各年度の災害対策への寄与や長期にわたる協議会への貢献等、非常通信分野に対する功績が認められる者について、協議会構成員からの推薦を受け、表彰審査委員会の審査により決定されている。
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