信越総合通信局 電波の日記念式典
総務省信越総合通信局(塩崎充博局長)は、電波の日・情報通信月間にあたり、信越電波協力会(会長・外山衆司長野放送社長)とともに、6月1日にホテルメトロポリタン長野(長野市)で、「電波の日・情報通信月間」記念式典を開催した。 開式の辞の後、塩崎局長が次のように式辞を述べた。 「電波は、私たちの日々の暮らしを支える、なくてはならない重要なインフラとなっている。最近では、『5G』や『ローカル5G』といった新しい電波技術の利用や光ファイバーなど、デジタル基盤の整備が進んでおり、全国各地において、社会のデジタル化が急速に進んでいる。デジタルの進展は、生産性の向上やテレワークの普及による働き方改革など、地域課題の解決や地域に活性化をもたらすとともに、地域の住民に便利で快適な暮らしをもたらすなど、豊かで持続可能な『地域づくり』につながるものとして期待されている」と述べた。 さらに政府が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の取り組みに総務省は特に中心的な役割を担っているとし「信越総合通信局では、信越地域における『デジタル田園都市国家構想』の実現に向け、管内の自治体や通信事業者などの関係者と協力し、デジタル基盤の整備とその利活用を進めている。各自治体にデジタル基盤の整備要望に係るアンケートを実施し、その結果を踏まえて、地域のニーズと通信事業者の整備計画とのマッチングを図るとともに、地域の自治体がデジタル基盤の整備や運用計画、新しい通信技術を使った地域課題の解決モデルをつくれるよう、総合的な支援を行っている」と述べた。 受賞者、事績等については次の通り(敬称略)。 ◎信越総合通信局長表彰 ◇「電波の日」(2個人) ▽佐藤久(新潟県立新発田南高等学校教諭) 永年にわたりアマチュア無線のARDF競技大会運営の中心となり尽力されるとともに、競技に係る技術情報を広く提供するなどアマチュア無線を体験する機会を積極的に作る活動により、全国の青少年のワイヤレス人材育成に多大な貢献をした。 ▽上原一郎(元公益財団法人日本無線協会信越支部無線従事者国家試験試験員) 永年にわたり無線従事者国家試験の試験員として試験の厳正かつ適正な実施に尽力し、わが国の無線従事者の育成及び電波利用秩序の維持と発展に多大な貢献をした。 ◇「情報通信月間」(1団体、4個人) ▽糸魚川市(米田徹市長) テレワークオフィスの拡充や他の地方公共団体と連携したテレワーカーの育成を推進するとともに、首都圏ICT企業の地方拠点誘致やテレワークオフィスの法人化など、テレワークを活用した地域の就労支援や雇用創出に多大な貢献をした。 ▽中野敬介(国立大学法人新潟大学工学部教授) 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の地域ICT振興型評価委員会の委員長として長年にわたりICT分野の研究開発推進を通じて地域課題の解決に多大な貢献をした。 ▽小池健一(長野県厚生農業協同組合連合会南長野医療センター篠ノ井総合病院名誉院長) 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の地域ICT振興型評価委員会委員を長年にわたり務め、ICT分野の研究開発推進を通じて地域課題の解決に多大な貢献をした。 ▽酒井龍市(イートラスト代表取締役社長) 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の地域ICT振興型評価委員会委員を長年にわたり務め、ICT分野の研究開発推進を通じて地域課題の解決に多大な貢献をした。 ▽森本博行(公立大学法人長野県立大学名誉教授、東京都公立大学法人東京都立大学名誉教授) 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の地域ICT振興型評価委員会委員を長年にわたり務め、ICT分野の研究開発推進を通じて地域課題の解決に多大な貢献をした。(全文は6月9日付け2面に掲載)
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