動画と写真を同時に撮影 AQUOSスマホ2機種発売
シャープは5月8日に都内で記者会見を開き、AQUOSシリーズのフラッグシップモデルスマートフォン「AQUOS R2」と同シリーズ初となるSIMフリー専売モデル「AQUOS sense Plus」の2機種を夏モデルとして製品化したと発表した。 「AQUOS R2」は、動画用に画角135度の広角レンズを採用した「ドラマティックワイドカメラ」と、約2260万画素の静止画用カメラの2つのアウトカメラを世界で初めて搭載したモデル。手ブレ補正やフォーカス機能など、それぞれのカメラが最適化することで、被写体が動いてもピントが合った迫力ある動画と、鮮明な静止画を同時に撮影可能。また、AIが被写体の笑顔や瞬間といった構図を分析することで、動画撮影中にカメラが自動で静止画を撮影する機能も搭載している。さらに、AIによって被写体に適した写真撮影のシーンを選択するAIオート機能も装備しており、対象物は人物や料理、犬・猫などのほかにも、斜めから撮影したホワイトボードの写真も、台形補正して最適な画質に補正を行える。 ディスプレイは約6・0インチのWQHD+の「ハイスピードIGZO液晶ディスプレイ」を搭載。従来のIGZOディスプレイよりも応答速度が約25%向上しているほか、3130mAhの大容量バッテリーを採用し、画面を操作していない間は使用電力の消費を抑制する同社独自の省電力技術「液晶アイドリングストップ」を搭載している。 ほかにも、液晶テレビの「AQUOS」に搭載している高画質化技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」を装備しており、映画などで利用されるHDR映像方式「ドルビービジョン」や立体音響技術の「ドルビーアトモス」を採用。さらに、次世代オーディオコーデックの「Dolby AC―4」にも対応していることから、高品質な映像と没入感の高い音響を楽しむことも可能。さらに、HDR10やVP9といったHDRコンテンツの再生にも対応している。 「AQUOS sense Plus」は、縦横比18:9の約5・5インチFHD+のIGZO液晶ディスプレイを搭載したモデル。「リッチカラーテクノロジーモバイル」とDCIに対応している。 カメラは約1640万画素のアウトカメラと約800万画素のインカメラを採用しており、インカメラ撮影時には画面が白色に光ることから暗い場所でも自然な明るさで人物を撮影可能。また、CPUにはQualcomm Snapdragon 630を搭載し、メモリは「LPDDR4X」を採用。独自のチューニングにより、アプリの起動やWebページの表示などをすばやく表示することも可能なほか、防水性能やおサイフケータイといった基本性能も充実している。 同社通信事業本部本部長代行の中野吉朗氏は「当社のテクノロジーはお客様の生きる力にどこまでなれるかをテーマに商品開発を進めていて、AQUOSが作るのは端末だけではありません。単なる道具という枠を越えて、人の表情まで責任をもって作っていくパートナーであり続けたいと思っており、その核となるのがディスプレイ・カメラ・AIの3つの技術で、独自の最先端技術とユニークなイノベーションと5Gの最新技術を掛け合わせていくことで人に寄り添うブランドを確立させていきたいと思っております」とAQUOSブランドの意義について話し、夏モデルについては「まったく新しい撮影体験と最先端ディスプレイで、お客様に映像によるコミュニケーションを革新する新商品を提案します」と語っている。パーソナル通信事業部事業部長の小林繁氏はフラッグシップモデルの夏モデルについて「『AQUOS R2』はカメラ・ディスプレイ・ドルビーの技術・パフォーマンスと、あらゆる面で全方位に進化した渾身のフラッグシップで、『AQUOS sense Plus』はシリーズ初となるSIMフリーモデルになっていて、従来機種が持つ機能に後一歩の余裕を加えたモデルです」と話している。 また、発表会にはフォトグラファーの黒田智之氏とドルビージャパン代表取締役社長の大沢幸弘氏が登壇し、写真のAIオート機能について黒田氏は「人間が撮ろうとする判断に追いつけないような写真を撮れるのは凄いこと。犬・猫・子どもはスマホで撮るのが難しい3つにおいては、AIシャッターはとてもいいんじゃないかと思います」と話している。
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