新4K放送対応の〝超絶スペック〟 「REGZA」フラッグシップ液晶TV発売 東芝映像ソリューション

 東芝映像ソリューションは、「新4K8K衛星放送」の4K放送に対応するチューナーを内蔵した「REGZA」ブランドの4K液晶テレビ「Z720X」シリーズを9月下旬より発売すると発表した。価格はオープン価格だが、市場想定価格は55型が24万円前後(税別)、49型が20万円前後(税別)。 同機には有機ELモデルの「X920」シリーズと同じチップセット「レグザエンジン Evolution PRO」を採用し、前シリーズよりLED配置を見直して新開発した「全面直下LEDバックライト」を搭載。パネル全面に配置したLEDの点滅を制御する新開発の「リアルブラックエリアコントロール」と、ディスプレイには外光反射を抑えて高コントラストを実現する、新開発した高コントラストIPSを採用しているため、映像の高コントラスト化を実現する。 映像は、超解像技術を駆使してノイズを抑えた高精彩な4K画質を実現する「BS/CS 4KビューティX PRO」を搭載しており、CMやライブ、映画・アニメ、ビデオなど、コンテンツによってそれぞれ秒数あたりのフレーム数が異なるが、映像の種類ごとに適切なフレーム数を同機能にて参照することにより、ノイズやチラつきを抑えたクリアな映像を再現するため、12月より開始する「新4K8K衛星放送」の4K番組でも高精細な映像視聴が可能となる。 「地デジビューティX PRO」では、通常の地デジやBS2K放送の映像を水平・垂直方向へ伸張することでノイズを抑えながら4K画質相当の映像を視聴できるようになるほか、「美肌リアライザー」により、明るいシーンでの肌色の色飽和を高精度に検出して本来の階調を再現することで、顔のハイライト部分の階調を決め細やかに描き出し、肌の質感をリアルに表現することができる。 音響は、構造を見直した「重低音バスーカウーファー」と「新2ウェイフロントスピーカー」を装備。「X920」シリーズで採用するスピーカーシステムを採用し、総合出力66Wの4・1chマルチアンプ駆動により、迫力のある重低音と透明感のあるクリアな音質を再現。フルレンジのスピーカーを正面に配置することで、音圧がねじれることなく正しい音が出て、ツイーターを左右に装備することで志向性の高い高音を出せる、ステレオ感の高いサウンドシステムとなっている。 ほかにも、USBHDDを接続することで放送中の番組を自動録画し、好きなタイミングで視聴可能となる「タイムシフトマシン」機能や、12月より放送開始となる「新4K8K衛星放送」の4K放送に対応した内蔵チューナーを搭載。 「新4K8K衛星放送」の視聴には専用のA―CASチップが必要となっており、同チップはネット・電話・FAXでから申し込みが行え、同チップを同機背面のスロットに装着することで、NHK BS4KやBS朝日4K、BSフジ4K、BS―TBS4K、BSジャパン4K、BS日テレ4K(19年12月より放送開始)の6局によるBS放送および、映画エンタテインメントチャンネル(有料)、WOWOWといったCS放送など右旋アンテナを利用する放送はそのまま視聴が可能。左旋アンテナを利用するCS放送やNHK 8KBS放送視聴には対応するアンテナ工事が必要となる。 同チップの供給が始まる10月以降は、出荷前に同機へ同チップをセットするため、ネット等での申し込みは不必要となるという。 説明会に登壇した同社営業本部参事の本村裕史氏は「今度のレグザは〝超絶スペック〟です。全面直下LEDや重低音バズーカに加えて新4K放送対応チューナーを内蔵するなど、ハイスペックの液晶テレビをこの時期に導入するというところに、当社の意気込みを感じていただきたい」と話しており、「有機ELモデルの価格が下落してきたことで液晶テレビのハイエンドモデルの価値が下がりつつある昨今ですが、Z720Xを発表することで新4K放送対応モデルの当社のラインアップが完成しました。有機ELのハイエンドモデルから液晶のミドル・エントリーモデルを用意することで、お客様はレグザの中からニーズに合ったテレビを選んでいただけます」と語った。