〝DAY1〟イベントを開催 Infini―Brain」を発表 富士通クライアントコンピューティング
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は5月16日に都内で記者会見を開き、同社の事業説明会を開催した。 同社は昨年11月にレノボとの合弁会社となり、今年の5月2日より事業を開始している。同社代表取締役社長の齋藤邦彰氏は同社の今後について「今までと同じスキームでメイドインジャパンの日本品質というものを世界に発信します」と意気込んだ。レノボとの協業については「世界一のバックエンドを持つレノボ社と提携することにより、人に寄り添ったコンピューティングを展開するため、リソースをエッジコンピューティング、あるいはAIにつぎ込み、きめ細かに開発のペースも上げていきます」と話し、重要なキーワードとして「お客様に寄り添っていくこと」と「人に寄り添っていくこと」の2つを挙げた。また、齋藤氏は会見日の5月16日を『DAY1』と誓いの日に位置づけ、「全ての主語に『お客様』を置き、お客様のために何ができるかを全従業員が一眼となって突き進む企業となっていきます。数年後に『あの日を境にFCCLはさらに進化したな』と振り返る日にしたいと思っています」と話している。 また、会見で同社が開発を続けているエッジAIプラットフォームの「Infini―Brain(インフィニブレイン)」を披露。同機はリアルタイムで人物をセンシングして検出し、AIで人の動きや顔の表情といったものを推定することができる。 同機について齋藤氏は「もっともっと人に寄り添うためにはどうすればいいかという発想から生まれています。同機の性能は高いですが、重要なのは複数の異なるAIを同時に低電力で実行することが求められており、様々な場面で活躍すると信じています」と話しており、齋藤氏は教室内に設置することで生徒の表情や動きをセンシングして授業への集中度合いや勉強の習熟度を測ることで、子どもの機微や日々の成長を教員に知らせることで業務の手助けとなる事例や、自宅に置くことで家族の状態をセンシングし、別のAIサービスと連携することで適切なアドバイスが可能となるといったユースケースを紹介した。 同社が歩む新しい道として齋藤氏は「レノボとの協業は、これまでのコモデティにあるような数を追うビジネスだけではなく、より個人の深さを追求できるということになります。新しい道はこれまでの道の先へ続いています。人に寄り添うことを旨とし、さらに磨き上げていきます」と決意を新たにし、「Infini―Brain」については「今日はDAY1ですが、3年後ぐらいのDAY1000には新たな進化をお見せしたいと考えます」と話している。
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