日本基準の高画質を追求 新4K衛星放送対応チューナー内蔵テレビ3機種を発表 ハイセンスジャパン
ハイセンスジャパン(川崎市幸区、李文麗社長)は2月19日に記者会見を開き、新4K8K衛星放送の4K放送対応チューナーを内蔵した有機ELテレビ「55E8000」および、液晶テレビ「65U7E」「55U7E」の3モデルを3月中旬より順次発売すると発表した。 両モデルともに、「REGZA」シリーズを開発・販売する東芝映像ソリューションと共同開発した新映像エンジン「レグザエンジンNEO plus」を搭載。「BS/CS4K高画質処理plus」により、映画・スポーツなどの映像処理に合わせた適切なフレームを参照し、ノイズ処理や高画質処理といった超解像処理を行うことで、よりリアルで美しい映像を楽しめるほか、地デジや2Kの衛星放送といった2K映像も、高画質化処理を3回行う「地デジ高画質処理plus」機能により、画面上のノイズを抑えて4K相当の高画質で楽しめる。 また、映像をエリア別に画素数単位で高画質処理を施す「エリア別高画質復元」や、様々な角度の斜め線をなめらかに描き出す「多方向エッジ画質処理」といった高精細化技術も施されるため、より高精細な映像を楽しめるほか、HDR10やHLGなどの最新のHDR規格にも対応。 HDR映像を立体感・奥行き感のある映像に再現する「HDR再現処理plus」機能も搭載。色域はBT.2020に対応し、BT.709規格のカバー率は121%。SMR技術により、スポーツシーンなどの速い映像にも対応し、倍速パネルを搭載するため毎秒120枚の映像を映し出すことができるほか、ネット配信映像を通信量に合わせて適切な4K映像に変換する「ネット映像高画質化処理」、部屋の環境に合わせて画面の輝度や画質を調整する「環境対応自動画質調整」といった機能も搭載している。 同社独自のスマートTVシステム「VIDAA」にも対応し、NetflixやYouTube、U―NEXT、ひかりTV 4Kなど11種類のVODサービスを視聴可能で、リモコンにはNetflixとYouTubeのボタンを採用したため、ダイレクトにアクセス可能。ホーム画面も好みの順番にユーザーがカスタマイズできる。 音響は、「Dolby Audio」や低音から高音までバランスよく迫力のあるサウンドを再現する「Hi―Sound Pro」、人の声を優先させて聴き取りやすく再構築する「Clear Sound」、80Hzの重低音も再現する「BASS BOOST」に対応。 ほかにも、Googleアシスタントにも対応し、市販のUSB外付けHDDと接続することで、テレビ番組を録画できるほか、SeeQVault対応のHDDに録画すると、同機能対応テレビでも番組を視聴でき、対応レコーダーと接続することで、ブルーレイディスクにも録画可能となっている。 55V型の「55E8000」は有機ELパネルを採用したため、現実に近い黒色を再現可能。筐体は金属を多く使用した高級感のあるピュアメタルデザインを採用し、ディスプレイ厚は5㍉㍍の超薄型。ロゴマークをディスプレイ部ではなく、スタンド部に設置することで、没入感の高いベゼルレス設計を可能にした。 65V型の「65U7E」および55V型の「55U7E」は、デジタルシネマ規格のDCI―P3を95%カバーしており、HDMI2560×1440 60出力のPCゲームにも対応可能。また応答速度を約0・83msとなる「ゲームモード」や、動きの速い映像もしっかりと再現する「スポーツモード」を搭載している。 記者会見に登壇した同社営業部部長の岩内順也氏は「日本基準の高画質を追求した両機種をラインアップに加えることで、日本でもエントリーからフラッグシップまで国内メーカー以外では初めて揃えられました。日本にとってなくてはならないメーカーとなり、成長していきたいと思います」と話し、国内テレビ市場で10%のシェア獲得を目指すと語った。 価格はオープン価格だが、市場想定価格(いずれも税別)は「55E8000」が23万円前後、「65U7E」が18万円前後、「55U7E」が15万円前後で、発売時期は「55E8000」が4月上旬、「65U7E」および「55U7E」が3月中旬を予定している。
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