高速レスポンスが特長のカーナビ6機種など発表 上位モデルは大画面かつHD画質に対応 JVCケンウッド

 JVCケンウッドは1月10日に記者会見を開催し、ケンウッドブランドの事業戦略について説明したほか、同ブランドのカーナビゲーション「彩速ナビ」の最新モデル「MDV―M906HDL」など3シリーズ6機種およびリアビューカメラを1月下旬より順次発売すると発表した。 フラッグシップモデルの「彩速ナビ Type Mシリーズ」は、「MDV―M906HDL」の1機種のみリリース。 「MDV―M906HDL」は9V型のHDパネルを採用した大画面モデルで、従来モデルで採用していたWVGAパネルと比較して約2・4倍となる高解像度化を実現。表示画像に大きなジャギーがなくなったことでシャープな映像表現が可能となり、立体的な映像を楽しめるほか、広視野角のHDパネルを採用しているため、上下左右170度のワイドな視野角を実現し、運転席や助手席のどちらから見ても色反転が無く、また従来モデルよりも明るい高輝度カスタムEDバックライトを搭載したため、鮮明できれいな映像を楽しむことができる。 液晶パネルを大画面かつHD化させたことから、新たなユーザーインターフェースとなる「オーガニックGUI」を開発。高解像度の画面に緻密な情報を分かりやすくグラフィカルに表示することで、高い安心・安全・快適性やエンターテンメント性を実現しており、HOME画面ではナビ情報に加えて、サイズを自由に調整可能なドライビング情報領域やAV表示領域を表示、Info画面では目的地や経由地、走行速度や現在地点の制限速度、渋滞情報、転記・気温などの各種情報を表示させられる。 同社独自の高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンⅢ」を搭載したことにより、フリックでの文字入力にも対応。ほかにも、日の出・日の入りの時間に合わせて地図画面の色合いが変化する「日の出/日の入り地図画面」や、ライトの付け忘れをInfoウィンドウ内への警告表示と音声案内で知らせる「日没ライト案内/警告」、検索した施設が営業時間外の場合「!」マークを表示する「営業時間外表示」などの新機能を搭載。 また、別売りのHDスマート連携のオプション品として、HDリアビューカメラ「CMOS―C740HD」もラインアップしており、高精細なHD画質で後方の映像をナビの大画面に表示させて安全確認等を行える。 音響面では、アナログ信号からデジタル信号に変換する際、音質を維持すると同時に変換時に生じる時間的な「音のボケ」を排除して忠実なサウンドを再現しながらデータ容量の大幅な縮小を可能にする高音質フォーマット「MQA」に対応し、MQA―CDの再生も可能。 さらに「DSD」をはじめとする「FLAC、WAV(192kHz/24bit)」といった各種ハイレゾ音源のフォーマットに対応しており、同機とハイレゾ対応デバイスをBluetooth接続してもハイレゾ音源を転送可能な高音質コーデック「LDAC」にも対応しているため、ワイヤレスでもハイレゾ音源相当の高音質サウンドを車内で楽しめるほか、同社独自の高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」や旭化成エレクトロニクスの32bitプレミアムDACなども搭載している。 価格はいずれもオープン価格だが、市場想定価格は「MDV―M906HDL」が14万円(税別)で、「CMOS―C740HD」が2万円(税別)。発売時期はともに3月上旬。 「彩速ナビ Type Sシリーズ」は、エントリーモデルの価格帯の中でもワンランク上の機能を備えた新シリーズで、8V型モニター採用の「MDV―S706L」、7V型モニターで200㍉㍍コンソール対応のワイドモデル「MDV―S706W」と7V型モニターの「MDV―S706」の3機種をラインアップ。 3機種ともに共通の機能を搭載しており、主な特長としては、過去モデルの「Type Z・M」に採用していたGUI「アクティブオーバーレイGUI」を採用しており、HOMEボタンに触れることでメインとなる操作ボタンが地図画面上に浮かび上がることで、より直感的でスムーズな操作が行えるほか、目的地への到着予定時間や残距離、渋滞表示、速度履歴、高速道路施設情報などの項目から、必要な情報をカスタマイズして表示可能な「新INFOウィンドウモード」も搭載している。 音響は、「FLAC、WAV(192kHz/24bit)」をはじめとするハイレゾ音源の再生に対応しており、同社独自の高音質化技術K2 TECHNOLOGY」を搭載している。 ほかにも、「MDV―M906HDL」にも搭載されている「ジェットレスポンスエンジンⅢ」やフリック入力、「日の出/日の入り地図画面」、「日没ライト案内/警告」といった新機能に加えて、渋滞情報、気象・災害情報なども受信可能なFM多重放送「VICS WIDE」や、自車位置を測位しにくい高層ビル街などでも現在地が測位可能となる準天頂衛星「みちびき」などにも対応している。 価格はいずれもオープン価格だが、市場想定価格は「MDV―S706L」が9万円前後(税別)、「MDV―S706W」および「MDV―S706」が7万円前後(税別)で、発売時期は「MDV―S706L」が2月上旬、「MDV―S706W」および「MDV―S706」が1月下旬となっている。 エントリーモデルの「Type L」シリーズは7V型モニターを採用し、200㍉㍍コンソールに対応したワイドモデルの「MDV―L406W」と7V型モニターの「「MDV―L406」の2機種をラインアップ。 ともに7V型のWVGA液晶パネルとホワイトLEDバックライトを搭載し、鮮やかな色彩の映像表現に加えて、WVGAモニター用に最適化されたマップデザインにより、地図や文字、アイコンの緻密な表示やリアルな3D表現を実現したほか、上位モデルに採用されている「ジェットレスポンスエンジンⅢ」や、新たなナビゲーション機能を搭載している。 価格はオープン価格だが、市場想定価格はいずれも6万円(税別)で、発売時期はいずれも3月上旬。