各種センサー搭載により安全機能を装備 小型の自動清掃用ロボットを発表 ソフトバンクロボティクスなど

 ソフトバンクロボティクス(東京都港区、冨澤文秀社長兼CEO)およびソフトバンクは11月19日に都内で記者会見を開催し、オフィス清掃向けの自動清掃ロボット「Whiz」の申し込み受付を2019年2月より開始すると発表した。 同機は主にカーペットなどの床の清掃を目的とする自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのロボットで、自動運転清掃・清浄機向けサービス「AI清掃PRO」の第2弾となる製品。 ソフトバンクグループが出資するBrain Corpの自動運転技術「BrainOS」を搭載しており、同機を手押しで清掃エリアの地図データを作成・保存し、同機のスタートボタンを押すだけで、作成した地図データを基に清掃ルートを自律清掃する。LiDARや3Dカメラ、センサー搭載バンパーといった各種センサーを装備しているため、ルート上の障害物や本体への衝撃といった異常を検知した際には、障害物の回避・緊急停止が行われるなどの安全機能を搭載。また、同機の稼動情報は専用アプリや管理サイトから閲覧が可能となっており、紙パックの容量が多くなった際や、指定した清掃範囲をどれくらい清掃できたのかなど、様々な清掃結果データはアプリで閲覧することができ、緊急停止・走行不能といった異常事態が発生した場合には、アラートやブザーでスマートフォンなどに通知される。 充電時間は約5時間で、ノーマルモード時で約3時間、パワーモード時で約2時間の駆動が可能。集じん容積は約4・0Lで、清掃能力は1時間で約500平米。 同機を共同開発したBrain Corpは、米国大型スーパーマーケットのウォルマートに同OSを搭載する清掃ロボットを数百台納入した実績もあり、記者会見に登壇したBrain CorpのEugene M・Izhikevich氏は「当社はロボットが当たり前に存在し、人々と助け合う世界に向けて邁進し、ロボット革命を実現する技術を開発しています。BrainOS活用の幅の広さは今回発表したWhizでも証明されており、より小さいサイズになることでより様々な活用が可能となりますし、最も重要なことは、Whizは他のロボット掃除機とは違うということで、より賢く、マッピング機能に優れ詳細なUIを持ち、業務用に耐えられる設計をしています。我々の製品は多くのパートナーに評価を受けています」と話した。 同サービスは清掃会社やテナント企業向けにサービスを提供し、フロア清掃を人から同機に変えることで業務コストの軽減や清掃委託費を削減することが可能となる。サービス提供は3月を予定しており、価格はメンテナンス費用を含めて月額2万5000円から(税別、消耗品は別途購入、5年契約の金額)。