スマホ開発で培った技術で社会を繋ぐ 洗剤で洗えるスマホも発表 富士通コネクテッドテクノロジーズ
富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は5月23日、同社の事業方針説明会およびスマートフォンの新製品「arrows Be F―04K」の発表会を都内で開催した。 事業方針説明会で壇上に立った同社代表取締役社長の髙田克美氏は、将来のビジョンとして「これからは、人と人だけではなくモノや事業、社会をも繋げる、つなぐ技術・つなぐテクノロジーの時代になろうかと思われます。スマートフォンの開発の中で培ったこの技術をコアテクノロジーと位置づけて、端末のみではなく端末を起点としたあらゆるサービスや、社会の課題を解決するようなソリューションとして提供してきます」と話している。 同社は今年4月よりジャパン・イーエム・ソリューションズ(JEMS)とポラリス・キャピタル・グループの支援のもと事業の発展・強化を目指しており、両社との協業について「ポラリスさんが持っている様々な実績と経験値、ノウハウを活かしながら経営を強固なものにして、将来のビジョンを達成すべく事業の拡大を図っていきたいと考えています」とし、事業拡大に向けた重要なテクノロジーとして、コンシューマ向けではキッズ端末やらくらくスマートフォンなどの使いやすいUIを追求するユニバーサルデザイン、個人情報からスマート決済などの情報や生体・虹彩認証や防塵・防水などの堅牢耐久性、法人向けではスマートフォン開発で培った技術を活かしてIoTやコネクテッドビークルといった新技術の開発などを挙げた。 「arrows Be F―04K」は、NTTドコモ向けのスマートフォンで、IPX5/8およびIP6Xの防水・防塵性能を持っており、泡タイプのハンドソープや液体タイプの食器用洗剤で洗うことが可能。また、同社独自の画面割れに強い「SOLID SHIELD構造」を採用し、約5・0インチのディスプレイには高い透明性と耐衝撃性を持つ「Corning Gorilla Glass5」を搭載。1・5㍍の高さから26方向でコンクリートへ落下させる同社独自試験をクリアし、また米国国防総省の調達基準であるMIL規格23項目にも準拠している。 カメラは約1220万画素のアウトカメラと約500万画素のインカメラを搭載しており、一眼レフにも搭載されるオートフォーカス技術により素早いピント合わせが可能で、高感度センサーを採用したことで夜景や薄暗い室内などでも明るい写真撮影も行える。 ほかにも、電源キーを指でなぞるだけで文字表示や画面スクロールを行える「Exlider」や、歩数や歩測、心拍数などのバイタル情報を同機でセンシングして生活習慣の改善に役立つアドバイスを贈る「ララしあコネクト」、おサイフケータイやワンセグなどの機能も搭載している。 同機について髙田氏は「カメラや防水性が強化されており、万が一のときにも安心なこだわりの日本製スマホです。この機会に使ったことがない方も一度でいいので手に取って使っていただければ」と語っている。 新商品発表会では同機を実際にハンドソープで手洗いして汚れの度数を計測するデモ紹介や、新CMの放映が行われた。
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