〝産前から入園まで〟をサポート 電動アシスト自転車等で協業発表 パナソニック サイクルテック
パナソニック サイクルテック(大阪府柏原氏、片山栄一社長)は3月23日に都内で記者会見を開き、ベビーカーなどのベビー用品を開発するコンビとの商品の企画開発やマーケティングなどを含めた子乗せ電動アシスト自転車関連事業で業務提携することに合意したと発表した。 業務提携相手のコンビとその狙いについてパナソニック サイクルテック代表取締役社長の片山栄一氏は「日頃より現場で意見を交換する機会があり、安全に対しての考え方や商品の品質についての考え方という点で目線がコンビ様とは非常に近いと感じパートナーとして手を結ばせていただきました。狙いとしては共同でのマーケティングなどを行い、デザイン分野での協業を目指していきます」と話しており、電動アシスト自転車やアクセサリーなどの商品開発や共同イベント、デザインや市場調査などにも及び、具体的には子乗せ電動アシスト自転車関連のデザインや共同開発、コンビの持つデータを活用した各種イベントでの共同マーケティング、特設WEBサイトの立上げなどを行うとしている。パナソニックグループ内の他企業でグループ外との企業との提携事例は数多くあったが、今回の事例について片山氏は「主力事業の中に他社のテイストを入れて、商品のデザイン性や雰囲気を根本的に混ぜながら変えていく。そういう意味では、今まで異常に踏み込んだ提携になります。コンビ様の子どもに寄り添ったデザイン力をグループ全体に反映させる成功事例にしたい」と強調している。 今後の目標について片山氏は「子乗せの電動アシスト自転車市場は台数ベースでも高い成長率を保っています。現在当社の業界シェアは5割程度ですが、この提携で業界シェア6割以上を設定しています。当社としても二桁近い成長率を目指しており、子乗せ分野は成長ドライバーの1つです」と意気込んでおり、コンビ代表取締役社長の五嶋啓伸氏は「強い自信に溢れる片山社長の意思を持った経営に共感しました。サイクルのナンバーワンとベビーメーカーのナンバーワンの協業により、産前から入園までをサポートする強力な育児体制が誕生します。両社が組むことで達成できるチャンスも出てくるので、商品作りとサービスの充実を真っ直ぐに両社で築いていきたいと思っています」と話しており、共同開発した子乗せ電動アシスト自転車の新モデルは、秋ごろに量販店での発売を目指している。
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