MIL規格に準拠、水に強い防水・防塵対応 割れに食いスマホなど3機種発売 富士通

 富士通コネクティットテクノロジーズは、2017-18年冬春モデルとして、「arrows NX F-01K」「arrows Tab F-02K」「らくらくスマートフォン me F-03K」の3機種を12月8日よりNTTドコモ取扱店で順次発売することを発表、また新CMを12月6日より放映することを発表した。 「arrows NX F-01K」は、本体のボディーにフレームと内部のホルダが一体となった金属一体構造のモノコックボディを採用し、ねじれに対する強度を強化するなど、同社独自の「SOLID SHIELD構造」を進化。落下時にも画面が割れにくい設計となっている。さらに背面にはガラスと樹脂を結合させた特殊コーディングを施し、耐傷性を高めている。IPX5/IPX8の防水と、IP6Xの防塵に対応しており、米国国防総省の調達基準であるMIL規格の23項目に準拠など、水場や降雨時、アウトドアなどのさまざまな環境で使用することができる。 電源ボタンには指紋と指の動きを読取る新センサー「Exlider」を搭載。ボタンを指でなぞるだけで文字やWeb画像のサイズ、ピンチ操作では拡大できないWebサイトやSNS画面なども見やすいサイズに調整可能となっている。また同じ操作でスクロールの速度を3段階に切り替えられるオートスクロール機能で、縦長のコンテンツも快適に閲覧することができる。従来から搭載されている虹彩認証「Iris Passport」と、新センサー「Exlider」に内蔵した指紋認証の2つの生体認証に対応。手袋や手が濡れている時は虹彩認証を、カラーコンタクト着用時は指紋認証をと、利用シーンを選ばず認証が可能となる。 他にも、オンキヨーが監修した高品位な音質を実現するヘッドフォンアンプや、ハイレゾプレーヤーアプリの「Onkyo HF Player」を搭載。高音質の「Qualcomm aptX Audio」および「aptX HD」再生にも対応しており、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質で音楽を楽しむことができるほか、フロント正面に設置された2つのスピーカーをDolby Audioと組み合わせることで臨場感のあるステレオサウンドを実現する。また本体のデータや設定情報を事前に設定しておけば、microSDカードに自動でバックアップする機能も搭載している。 「arrows Tab F-02K」は、ペンタブレットなどを開発・販売しているワコムと共同開発して高性能なスタイラスペンを搭載。線の太さだけではなく4096段階の筆圧を感知することで文字の表情や勢いまでを自在に表現できるようになっている。また音声認識用アレイマイクには、3つの高性能マイクで人の声と換気扇などの周囲の雑音を分離してキャッチ可能な仕様となっている。 「らくらくスマートフォン me F-03K」は、迷惑電話対策に続き、キーワードだけではなく独自のアルゴリズムで迷惑メール判定を行う機能を追加。本文を読む前に注意喚起を促すようになっている。また、健康習慣や専門家によるアドバイスなどが受けられるエムティーアイが提供するサービス「Lalasia」とも連携している。 12月5日に都内で開催された発表会には同社代表取締役の髙田克美氏、NTTドコモ執行役員兼プロダクト部長の森健一氏、ワコム取締役の井出信孝氏が登壇。髙田氏は「数字に現れない心地よさとか、ふとしたときに感じる使いやすさを重要視して開発しました。生体認証や堅牢・耐久性など、子どもからシニアの方々まで安心して快適に使える製品を提供していきます」とし、「あらゆるサービス・コンテンツやモノが繋がる時代になる中で、当社の商品にご期待をいただきたい」と話した。森氏は「今回の新機種も高い技術とお客様に快適・安心に使っていただける性能を備えたものです。これから始まる冬商戦を大いに盛り上げていただきたい」と述べたほか、井出氏は「タブレットにペンを付けるというだけでは無く、新しい手書きの体験を作ろうという話で共同開発した。製品が出荷されたら終わりではなく、今後もっと進化させてお客様に新しい体験をしていただきたい。ともに終わらない共創の旅をしていきたい」と話している。 発表会の同日に新CM上映会も開催され、出演する俳優の小栗旬氏と山田孝之氏が登場。CMの撮影秘話や、スマートフォンにまつわるエピソードを語った。CMは「割れない刑事(デカ)」シリーズと題して、12月6日より「追跡」篇の放映を開始。また、同社のWebサイトではCMのほかに「読めない」篇と「似てない」篇を公開している。