名刺サイズの小型モデルも登場 冬春モデル11機種や新サービスなど発表 NTTドコモ
NTTドコモは10月17日に都内で記者会見を開催し、2018―19年冬春の新商品として開発したスマートフォン5機種、ドコモケータイ2機種、ワンナンバーサービス対応製品1機種、モバイルWi―Fiルーター1機種およびGoogle Pixel2機種を加えた計11機種を発表。また、ドコモユーザー向けに金融機関からの融資サービスを提供する「ドコモ レンディングプラットフォーム」を2019年3月より提供すると発表した。 冬春モデルはスマートフォンが「Galaxy Note9 SC―01L」(10月25日発売)、「Xperia XZ3 SO―01L」(11月上旬発売)、「Galaxy Feel2 SC―02L」(11月上旬発売)、「AQUOS sense2 SH―01L」(今冬発売)、「らくらくスマートフォン me F―01L」(2019年春)の5機種で、Google Pixelは「Google Pixel3」および「Google Pixel3 XL」(ともに11月1日発売)の2機種。ドコモケータイは「カードケータイ KY―01L」と「AQUOS ケータイ SH―02L」(2019年春発売)の2機種。月額500円で1つの電話番号を2つの携帯電話で利用できるワンナンバーサービスに対応する「ワンナンバーフォン ON 01」(10月下旬)の1機種で、モバイルWi―Fiルーターは「Wi―Fi STATION HW―01L」(2019年春)の1機種となっている。 同社オリジナル製品の「カードケータイ KY―01L」は、サイズが約91㍉㍍×約55㍉㍍×約5・3㍉㍍で重量が約47㌘と、2018年8月末までに発売された4G対応の携帯電話端末の中で世界最薄・最軽量のモデル。VoLTEやWi―Fiのテザリングにも対応しており、メインディスプレイは約2・8インチの電子ペーパーを採用。京セラが製造を担当している。同社代表取締役社長の吉澤和弘氏は同機について「これまで多く要望があった〝小さい・シンプル〟にこだわった製品で、ビジネスとプライベートを別番号で使い分けたいという方に最適です。同機を通して様々な使い方を体験してもらいたいですね」と紹介した。 新サービス「ドコモ レンディングプラットフォーム」は、ドコモが持つビッグデータを活用する「ドコモスコアリング」、融資サービスをアシストする「レンディングマネージャー」、dアカウントやドコモ口座などと連携する金融サービスの3つで構成。 「ドコモスコアリング」は、ドコモ回線を契約しているユーザーの契約情報や回線の利用期間、携帯料金の支払い履歴、金融サービスの利用状況といったビッグデータを元にユーザーごとの「ドコモスコアリング」を算出し、提携する金融機関での借入時の審査情報として活用するというもの。金融機関は同スコアを活用することで、ユーザーの状況に合わせた適切な金利や貸出枠の設定などが可能となる。 「レンディングマネージャー」はマネーフォワードと協業した、融資サービスを利用するユーザー向けのスマートフォンアプリ。金融機関での借入から返済までの手続きを同アプリで行えるほか、ユーザーごとの家計と借入状況を可視化することで返済計画のアドバイスも行え、金融機関側も返済期間の短縮や金利の節約といったサービスもアプリ上で提供する。 同プラットフォームは同社が提供するdアカウントやドコモ口座といったサービスと紐付けられており、金融機関はドコモ口座へ融資金の入金が可能となっているほか、融資金の出金にセブン銀行ATMを利用する場合はドコモ口座アプリを利用することでスマートフォンでもスムーズに出金することができる。 また、新生銀行は同プラットフォームを活用する融資サービスを、2019年3月より提供を予定している。記者会見に登壇した新生銀行代表取締役社長の工藤英之氏は同取り組みの意義について触れ、「フィンテックを活用した高度なサービスが、スマートフォンという身近で便利なデバイスを通してお客様に提供されることで、金融サービスが分かりやすく親しみやすいものとなり、お客様にとってこれまでにない価値となることを期待しています。同プラットフォームを用いたサービスにより、NTTドコモ様のユーザーに最適な金融サービスの提供をしていきます」と語った。
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