富士通最高峰のものづくり「Ⅹ」誕生 個人向け3シリーズ6機種を発表 FCCL

 富士通クライアントコンピューティング(川崎市中原区、齋藤邦彰社長、FCCL)は、同社個人向けPC「FMV」の新製品としてモバイルノートPCの「LIFEBOOK UH―X/C3」や新4K8K衛星放送の4K放送対応チューナーを内蔵したデスクトップPC「ESPRIMO FH―X/C3」をはじめとする3シリーズ6機種を11月8日より順次発売すると発表した。 「LIFEBOOK UH―X/C3」は、基板・ユニット・ボディ設計やネジの本数に至るまでを一から見直すことで重量が約698㌘と、13・3型のノートPCでは世界最軽量となる本体重量を実現。OSはWindows 10 Proを採用し、CPUは第8世代のインテルCore i7―8565Uプロセッサー、メモリは8GB、ストレージは最大約512GBのSSDも搭載。ディスプレイは高輝度・高色純度・広視野角が特長のFHDのノングレアIGZOディスプレイを搭載。「LIFEBOOK UH90/C3」は、第8世代のインテルCore i7―8565Uプロセッサーも搭載可能で、メモリは最大8GB、ストレージは256GBのSSDを採用。連続使用時間は最長で約24時間と、快適に長時間の利用が可能なほか、「LIFEBOOK UH75/C3」は、カラーが深みのある赤のガーネットレッドと、透明感のある白のアーバンホワイトの2色がラインアップされており、本体とキートップが同系色でコーディネートされているデザインにもこだわったモデル。CPUは第8世代のインテルCore i5―8265Uプロセッサーで、メモリは4GB、ストレージは256GBのSSDを搭載している。 また、いずれの機種も画面周りのフレームなどが負荷のかかりやすい箇所の剛性を強化しており、天板全面加圧試験や机の上からの落下を想定した試験もクリアする堅牢設計となっているほか、インターフェースには10Gbpsの高速データ転送やUSB Power Delivery対応機器への充電機能を搭載するUSB3・1 Type―C(Gen2)も搭載している。発売日はいずれも11月15日。 「SH75/C3」は、連続駆動時間が最大2約23・3時間の長時間駆動が可能な13・3型のノートPC。ストレージは約256GBのSSDと大容量で、筐体と底面のキーボード面をかぶせ合わせることで側面を重ねて、筐体の継ぎ目をなくした「超圧縮ソリッドコア構造」を実現。ねじれ・たわみに強く、天板全面の加圧試験や落下試験もクリアした堅牢設計となっている。また、ドライブが着脱可能な「モバイルマルチベイ構造」のため、増設用内蔵HDDユニットを付け替えることで、大容量のファイルを持ち運ぶことも可能となっている。発売日は11月8日。 「FH―X/C3」および「FH90/C3」は、4辺狭額縁デザインで高輝度・広視野角のパネルを採用した27型の液晶一体型デスクトップPC。音響は高音質で幅広い音域を味わえるパイオニア製のハイレゾ対応の2・1chスピーカーや、低音をさらに増強させるダブル・パッシブラジエーター方式のサブウーファーも搭載。音がユーザーの耳に直接届くようにスピーカーの角度にもこだわっているという。地上デジタル放送およびBS・110度CSデジタル放送の3波に対応したテレビチューナーも内蔵。HDMI入力端子を2基搭載していることから、パソコンを起動することなくゲーム機やレコーダーを接続することで27型の液晶ディスプレイとして利用することも可能。CPUは第8世代のインテルCore i7―8750Hプロセッサー、メモリは8GB(最大32GBまで拡張可能)で、ストレージはインテルのOptaneメモリ16GBと約3TBのHDDを搭載。発売日はいずれも11月下旬。 また、「FH―X/C3」は4Kディスプレイを搭載し、12月1日より放送が開始する「新4K8K衛星放送」の4K放送に対応したピクセラの4Kチューナーボード「PIX―DT510」をPCで世界初採用。また、Ultra HDブルーレイ対応の光学ドライブを搭載しているため、ハイクオリティの4Kコンテンツを楽しむことができる。 記者会見に登壇した同社代表取締役社長の齋藤邦彰氏は、自社PCの市場シェアについて「PC市場全体は落ち込んでいるものの、ノートPCにおける当社シェアは拡大しています」と説明。新発表した「Ⅹ(テン)」シリーズについて「人生100年時代となる中で、人生を本当に充実したものにするために、私たちができることは何かと考えると、世の中の変化をしっかりと捉えながら、ただのデジタルデバイスを超えて個々の価値観に対応できるもの提供していくことだと思います。『Ⅹ』シリーズは、こだわり抜いた匠のものづくりの結晶とも言える製品で、自信をもって市場に投入いたします」と語った。