docomo夏モデル11機種発売 新AIエージェントサービスも提供開始 NTTドコモ
NTTドコモは5月16日に都内で新サービス・新製品発表会を開き、docomoブランドの夏モデルとしてスマートフォンとタブレット計11機種を5月18日から順次発売、また、お金のデザインとの提携により、dポイントによる投資サービスおよびAIによる自動運用で行える投資サービス「THEO+(テオプラス) docomo」の取り扱いを5月16日より、AIエージェントサービスの「my daiz(マイ デイズ)」を5月30日より提供を開始すると発表した。 発表会に先立ち、NTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏は「昨年の4月にbeyond宣言を発表して以降、その宣言に挑戦して実現して参りました。今年は宣言をより着実に実行していく年と位置づけていて、様々な商品・サービスをお客様にお届けしていきたいと考えております」と挨拶をし、新サービスと夏モデルについては「今回のテーマは『For ALL』で、皆様に期待を越える感動と驚きを提供する新しいサービス・商品になります」と語っている。 夏モデルは、スマートフォンがサムスンの「Galaxy S9 SC―02K/S9+ SC―03K」、富士通の「arrows Be F―04K」、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ2 SO―03K/XZ2 Compact SO―05K/XZ2 Premium SO―04K」、シャープの「AQUOS R2 SH―03K」、LGの「LG style L―03K」、ファーウェイの「HUAWEI P20 Pro HW―01K」、パナソニックの「TOUGHBOOK P―01K」の10機種と、タブレットが「dtab Compact d―02K」のみの1機種。 発売時期は「Galaxy S9 SC―02K/S9+ SC―03K」が5月18日、「arrows Be F―04K」「Xperia XZ2 SO―03K」が5月下旬、「AQUOS R2 SH―03K」が6月上旬、「Xperia XZ2 Compact SO―05K」「LG style L―03K」「HUAWEI P20 Pro HW―01K」が6月下旬、「Xperia XZ2 Premium SO―04K」「TOUGHBOOK P―01K」「dtab Compact d―02K」が今夏発売。「arrows Be F―04K」および「LG style L―03K」はdocomo with対象商品となっている。 また、「Galaxy S9 SC―02K/S9+ SC―03K」「Xperia XZ2/XZ2 Premium SO―04K」「AQUOS R2 SH―03K」「HUAWEI P20 Pro HW―01K」の6機種は、256QAMと3つの周波数帯を束ねたキャリアアグリゲーション(3CA)により受信時の通信速度は最大で988Mbpsで、さらに新たに5つの周波数帯を束ねるキャリアアグリゲーション(5CA)にも対応。同6機種に「Xperia XZ2 Compact SO―05K」を加えた7機種は送信時の64QAMにより、送信時の通信速度は最大で75Mbpsとなっている。 dポイントによる投資サービスは、dポイントクラブの会員なら誰でも利用することができ、dポイントクラブのアプリまたはWebサイトから同サービスサイトにアクセスして運用するポイント数と高いリターンを目指す「アクティブコース」や安定したリターンを目指す「バランスコース」の運用コースを選択することで利用を開始できる。運用するポイントはお金のデザインが運用する投資信託に連動して日々変動し、その状況を同サービスサイトから確認でき、投資中のポイントは1ポイント単位で引き出すことが可能で、dポイントとして利用可能となっている。 「THEO+ docomo」は年齢や現在の貯金額といった5つの質問に答えることでロボアドバイザーが世界の約6000種類の上場投資信託(ETF)から最適な組み合わせの運用方針を提案。最低1万円から運用を始めることができるお金のデザインが提供する資産運用サービスで、ドコモの携帯回線を持つユーザーは月末の運用残高1万円につき、月に1・5ポイント貯めることが可能。2018年7月にはdカードで決済時にユーザーが設定したお釣りの金額を自動で運用に積み立てることが可能となる予定で、入出金口座としてドコモ口座の利用もでき、証券口座との入出金手数料は無料。即時の入金も行える。 お金のデザイン取締役会長ファウンダーの谷家衛氏は「THEOを通じて貯蓄からAI資産運用へという未来を目指しています。携帯電話で最大のユーザーを持ち、人々の日々の生活に溶け込んでいるNTTドコモ様との提携によって、この未来が近づいてきました。貯蓄からAI資産運用へという未来をドコモ様と皆様と作っていきたいと思います」と語った。 AIエージェントの「my daiz」は、スケジュールや利用情報などユーザーの行動を学習してユーザーに合った情報やサービスを随時スマートフォンやタブレットに届けるサービス。天気や交通情報・ルート案内、外出先の情報、インターネット検索、パートナー企業が提供するコンテンツとの対話などの日常生活に関する基本コンテンツなどは無料で提供され、月額100円(税別)で天候や交通情報に合わせてアラーム時刻を早く設定し、帰宅時間に合わせた傘のリマインドなど、ユーザーの生活に合わせた情報をAIが先読みしてインフォメーション通知する機能も提供される。吉澤氏は同サービスについて「daizという名前は『docomo AI Solutions(z)』も意識していて、お客様の毎日に便利・お得・楽しいをプラスしていく存在にしたいと考えております」と話しており、同サービスのAPIはオープンにされていることから、同サービスを利用した他メーカーとのAIスピーカーといったデイバイス開発などの提携も幅広く求めていくという。 パートナー企業およびサービスは「dTV」や「dショッピング」といった同社の各種サービスをはじめ、タウンページ、全国タクシー、東京ガス、日本航空(JAL)、Jリーグ、埼玉県など33社・自治体で、パートナー企業・自治体が提供するエージェント(メンバー)は56で、2020年までにパートナー企業を150社まで増やすことを目標に順次拡大していくという。 夏モデル発表会ではゲストとして同社CMに出演している綾野剛さん、高畑充希さん、堤真一さんと吉澤氏による新モデルの機能紹介や新サービスのデモ体験が行われた。
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