キヤノン エントリー向け4K対応リモートカメラ

キヤノンは新しいリモートカメラおよびリモートカメラ用コントローラーを発表した。

キヤノンは2021年4月にリモートカメラ市場に参入した。放送など業務用ビデオカメラで培った高画質センサーやAF技術、雲台(お天気カメラ)の操作性・運用性、ネットワークカメラのIP制御システム、PTZ駆動などを強にしており、高い評価を得ている。
映像制作は放送局やポスプロだけでなく、新型コロナを契機に講義や会議のオンライン化が定着し、動画のリアルタイム配信や事前録画など動画制作のニーズが急速に伸びている。
今回発表した新リモートカメラ「CR―N100」は、用途が多様化するエントリー層向けの製品となる。エントリー製品ながら高画質を特徴としている。1/2・3型 4KCMOSイメージセンサを搭載、オンライン授業でも黒板の文字がはっきり見える高品位な映像撮影が可能。また、フルHD映像でもオーバーサンプリング技術により、通常のフルHDよりも高精細の映像表現が可能になる。

一方、リモートコントローラー「RC―IP1000」は、精密で速いカメラコントロールにこだわるハイエンド市場に向けての製品となる。また、放送局や大規模イベントなどマルチカメラ運用現場でも高画質を実現する。
従来、リモートカメラのオペレーションは、カメラの他、映像の確認用にモニターとケーブルを別に用意する必要があった。マルチカメラの場合、コントローラーで操作するカメラを切り替え、ディスプレイで映像を確認するカメラを切り替えるという作業が必要だった。RC―IP1000はタッチパネル対応ディスプレイが搭載されているため、モニターやケーブルが不要で、コントローラーで操作するカメラを切り替えると連動して映像も切り替わるため、作業を省略できる。(全文は9月15日号3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。