ソニー バーチャルプロダクション向け Crystal LED

ソニーは、自由なサイズと形状で大画面を構築でき、臨場感のある高精細な映像を映し出す高画質LEDディスプレイのCrystal(クリスタル)LEDに、バーチャルプロダクションによる映像制作向けに最適化したVERONA(ベローナ)計4機種を2024年に発売すると発表した。ピッチサイズは1・56mm/2・31mm。
バーチャルプロダクションとは、大画面LEDディスプレイに映し出した3D背景映像でスタジオ内に仮想空間を創り出し、その中で人物など実在の被写体の撮影と合成を同時に行う映像制作技術です。今回新開発したディープブラック&低反射コーティング技術は、独自の表面処理を施すことで深く引き締まった黒の映像表現を実現している。併せて、隣接するLEDディスプレイやスタジオ用照明機材からの光の影響によるコントラスト低下も大幅に低減する。これらの深い黒の映像表現と低反射性能の二つを同時に実現することで、ディスプレイに映し出される映像とディスプレイの前で演じる俳優や撮影セットとのコントラストの差異を軽減でき、仮想空間と現実が自然に融合した映像制作が可能なほか、撮影後の調整にかかる時間とコストも大幅に低減する。(全文は9月13日付3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。