A-PAB、2028年に4000万台目指す

一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A―PAB)は4日、4K8K衛星放送 視聴可能機器台数2000万台突破を記念して記者発表会を開催した。
冒頭、A―PAB 理事長の加増良弘氏は「A―PABは、NHK、全地上波民放、BS民放、広告会社、TV受像機メーカーなど279社が参画する団体です。TVをめぐるステークホルダーのほとんどが入っています。総務省様と共にTV産業の後押しをしています。
4K8K衛星放送視聴可能台数は、2024年7月末までをまとめた数字で累計2000万台を突破し、約2028万台となりました。
4K8Kの衛星放送が始まったのが、2018年12月1日です。これまで約2000日となります。2000日をかけて2000万台ということは、およそ一日1万台、みなさまに4Kテレビあるいは4Kチューナー内蔵機器を購入・設置いただいたことになります。ご購入・設置いただいたみなさまに感謝申し上げます。
また、4K8K衛星放送の魅力を具現化し、広げるため、テレビ受信機やアンテナなどの関連機器メーカー、放送事業者など関係者のみなさまのご尽力にも御礼申し上げます。さらに、視聴者の皆様の熱い支持なしには、ここまでこられなかったと、改めて感謝申し上げます。
2000万台突破というのは、テレビ放送の新しいおもしろさを体験できる世界が順調に広がっている証です。特に最近では、高画質に加えて音の向上も極まっており、手ごろな価格の受信器も増えています。A―PABとしては、引き続き迫力のある4K8Kコンテンツを強化するお手伝いしながらさらなる普及・広報活動に力を入れてまいります。
来年春には、右旋帯域に新しい4Kの放送事業者が加わります。そして、2026年には4K8Kの映像の美しさ・迫力が際立つ二つの大きなスポーツイベント、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックとサッカーのワールドカップがあり、2028年には、ロサンゼルス夏季オリンピックも控えています。
A―PABとしては、2028年ロスオリンピック パラリンピック開催の頃に、4K8K 衛星放送視聴可能台数が累計4000万台を突破できるよう、普及につとめてまいります。メディアの皆様には、そのためのご支援をいただきたく、改めてお願い申し上げます」と挨拶した。

(全文は9月9日号3面に掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。