TOKYO NODE LAB、開設1周年記念イベント

森ビルは、「TOKYO NODE LAB」開設1周年を記念したイベント「TOKYO NODE OPEN LAB 2024」を10月14日まで開催している。これに先駆けプレスツアーを実施した。
虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」の研究開発チーム「TOKYO NODE LAB」は、2023年10月の開設から1年間、様々な分野の企業やクリエイターとの共創によって、テクノロジー、サービス、アート、エンターテインメントなどの既存の領域に捉われない「新しい都市体験」を創出するプロジェクトを多数推進してきた。同イベントでは、これらのプロジェクトを街に開くことを目的に、活動拠点である虎ノ門ヒルズステーションタワー8階を中心に、XRやデジタルツイン、ボリュメトリックビデオなどの最先端テクノロジーを活用した新しい都市体験の機会を来街者に提供するというもの。
プレスツアーでは、まず初披露となる「FREE GREEN」が紹介された。同エリアにはVRライブ配信が可能なボリュメトリックビデオスタジオ「TOKYO NODE VOLUMETRIC VIDEO STUDIO」がある。最先端のボリュメトリックビデオ技術を採用し、自由に視点が変えられる3D映像の収録、編集、配信が可能。同スタジオは、キヤノン、日本アイ・ビー・エム、バスキュール、森ビルが参画し、TOKYO NODE LABの1つのプロジェクトとして計画段階から推進した。次世代の XR 表現としてボリュメトリックビデオデータを必要とするユーザーに利用してもらい、撮影から配信まで一貫したサポートを提供している。
スタジオの面積は36㎡で、撮影可能面積は9㎡(3㍍×3㍍)。天井高はステージ3・8㍍(撮影可能高さ3㍍)。
同スタジオには57台のカメラが設置されており、3D撮影を行う。ボリュメトリックスタジオとして、カメラの台数的には決して多くはないが、高品質な画像制作には自信を持っているという。自由視点で後から様々なエフェクトなどを加えることが可能なため、いわゆる「プリクラ」的なことも可能だ。企業やイベントなどでの映像制作の他に、このようなプリクラ的な使用も増えてきているといい、実際プレスツアー後には撮影している若い女性がいた。

撮影の模様

撮影の模様

(全文は10月11日号3面に掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。