ソニーグループ、「SIGGRAPH Asia 2024」に出展

ソニーグループ(ソニー)は2024年12月3日(火)から6日(金)まで東京都千代田区・東京国際フォーラムで開催される「SIGGRAPH Asia 2024」にスポンサーとして出展し、5日(木)に実施される基調講演に執行役 副社長 CTOの北野宏明が登壇する。
また、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)、ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)から、計7件の多岐にわたる技術の発表を行う。
基調講演のタイトルは「Co―Creating Worlds with Game Designers, Animators, and Filmmakers〜テクノロジーで支える、クリエイターが想い描く世界の実現〜」(=写真=)。
登壇者は北野 宏明氏(ソニーグループ 執行役 副社長 CTO)およびゲストスピーカー陣。日時は2024年12月5日(木)午前10:00~11:00。会場は東京国際フォーラム ホールC。言語は英語(会場にて日本語への同時通訳を実施)。
ライブ配信をソニーグループポータル 特設サイト「SIGGRAPH Asia 2024」(https://www.sony.com/ja/SonyInfo/technology/Conference/SIGGRAPHasia2024/)にて実施(英語・日本語)する。
ソニーグループ各社から、革新的なインタラクティブ技術を披露するデモ展示「Emerging Technologies」にて計4件、ポスター展示にて計3件の発表が採択された。
ソニーCSLは、研究者の自由意思を尊重した多岐にわたる研究活動を通じて、より良い未来を創りだすことに注力している。
同学会では、位置認識用の二次元コードを任意の画像の中に隠し、環境に自然に溶け込ませる「Ninja Codes」(竹内雄一郎等)や、人間の身体的能力を超越したロボットを、自身の体のように主体的に操作する体験を可能にするシステム「AgiLimb」(笠原俊一および明治大学)のデモを行う。
また、混雑したエリアでキャプチャされた静的および動的両方の不要物を画像から取り除き3Dシーンを再構築する新しい手法や、三次元空間内を時空間的に記録することにより、技能や作法の伝承を可能とする環境を茶室として構築した取り組み「寂隠」(暦本純一等)をポスターで発表する。
SIEは、LEDのガイドによってユーザーがアプリケーションの内容にふさわしい構成や形に変更でき、多様な操作性を実現するリコンフィギュラブル(ブロック組立型)コントローラーや、複数のレンズおよびディスプレイとリアルタイムの画像補正によって広い視野角と高い解像度を両立したヘッドマウントディスプレイの技術デモを実施する。
SSSからは、ディスプレイにカメラを同期させる技術を用いて、映像の中に埋め込まれた音声データを読み取り再生する応用技術についてポスター展示を行う(東京農工大学との共同研究)。
この他、ソニーはCreative Visionary Sponsorとして出展し、全周囲から多人数で3D映像が楽しめる360°透明ライトフィールドディスプレイや、実在感のある立体映像が裸眼で見られる空間再現ディスプレイの様々なプロトタイプなど、クリエイションを支える技術を紹介する。展示の情報は、ソニーグループポータル 特設サイト「SIGGRAPH Asia 2024」にて順次公開していく。

(全文は11月29日号3面に掲載)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。