日本テレビ 映像情報メディア学会「技術振興賞」を2つの開発テーマで受賞

 日本テレビ放送網(東京都港区、小杉善信社長)は、(一社)映像情報メディア学会において、2019年度は2つの開発テーマで「技術振興賞」を受賞したと発表した。 同賞は毎年、映像情報メディアに関する研究や開発等で著しい功績をあげた個人または団体に授与されるもの。受賞した技術は以下の通り。 ▽映像情報メディア学会 技術振興賞 コンテンツ技術賞「画像認識AIによるフィールド競技のコンテンツ解析と可視化」:画像認識技術を活用し、ラグビーのトライシーンなど、選手の走行スピード・走行距離の自動算出を行い、視聴者にスポーツ中継の新たな醍醐味を提供した。また、映像内の選手を自動識別し、選手名のCG表示を行う際の現場作業の負担を大幅に軽減した。この取り組みは中継映像をもとに全ての解析を行ったため、新たな追加機材や映像伝送を必要とせず、中継現場に一切負担をかけることなく、運用したことも高く評価された。同技術の開発には、東芝、東芝デジタルソリューションズが協力している。 ▽映像情報メディア学会 技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)「テレビ番組制作支援用『AI顔認識』システムの開発」:「AI顔認識」技術を用いて、人間の能力を上回る正確さとスピードで、「映像に誰が映っているのか」を確認できるシステムを開発した。これにより、報道番組等での被写体確認作業が高精度化かつ高速化され、2019年の参議院選挙特番などで、誤報防止・迅速な報道・作業省力化に貢献したことが高く評価された。その後スポーツ番組などにも活躍の場を広げている。同技術は東芝および東芝デジタルソリューションズとの共同開発。