日本テレビ・民放連賞技術部門優秀賞受賞素材アップロードツール「クラポ」の開発

 日本テレビ放送網は、「WEBブラウザ上で動作する素材アップロードツール『クラポ』の開発」で優秀賞を受賞した。 「クラポ」はスマホやPCからWEBブラウザを使用して映像や静止画を送ることができるツール。専用のソフトウェアを使用せずに、UDP通信と同等以上の転送速度を実現できるという。 番組で一般の方から素材(動画や静止画)の提供を受けることは以前より行われているが、素材がSDカードやHDDだけでなく、スマホやタブレットに保存されているケースが増えている。こうしたスマートデバイスは長時間借用することが難しいため、その場で放送局に伝送することが望ましい。日本テレビではスマホ投稿用アプリを開発しているが、取材現場で素材提供者が同アプリをあらかじめインストールしていることは少ない。そのため、現場で素材提供者に同アプリをインストールしてもらい、素材を伝送することが多かった。 「クラポ」の開発は2021年6月からシステム構築に着手し、同年11月には運用開始とタイトなスケジュールだったという。従来、約200人に限られていた利用可能なユーザー数は「クラポ」の導入により約1700人に増加した。これはファイル転送のために必要な専用ソフトを不要とし、WEBブラウザのみで操作を完結するために実現できたとしている。(全文は11月18日付第7468号に掲載)