日本テレビ、「BlurOn」が技術振興賞 進歩開発賞を受賞

日本テレビ放送網(東京都港区、石澤顕社長、以下日本テレビ)は、一般社団法人 映像情報メディア学会にて「技術振興賞進歩開発賞(現場運用部門)」を受賞したと発表した。同賞は毎年、映像情報メディアに関する研究や開発等で著しい功績をあげた個人、団体に授与される。 テレビ番組の映像において、個人情報保護・プライバシー保護の観点から通行人の顔などに「モザイク入れ」の編集が必要な場合があるが、1分の映像へのモザイク入れで1時間以上かかることがあるなど、制作現場の大きな負担となっていた。その課題を解決するために日本テレビとNTTデータが共同開発したAIモザイクソフト「BlurOn」は画像認識AI技術によりモザイク入れ編集を自動化することで、作業時間を最大90%削減することに成功し、番組制作現場の働き方改革に貢献している。 BlurOnは日本テレビの番組はもちろんポスプロ(映像編集会社)にも導入され活用が進んでいるだけでなく、放送業界以外でも利用が進んでおり、ドライブレコーダーや監視カメラの映像を取り扱う業界などにおいても個人情報を保護した適切な映像活用を推進している。従来の顔・頭部・背景(全身)・ナンバープレートの自動検出に加え、2023年4月に飲料(ペットボトル・瓶・缶・自動販売機)・選挙ポスターにも対応した新バージョンをリリースした。 今回、主に以下の点が高い評価を受け、受賞に至ったという。(全文は5月10日付け3面に掲載)