dentsu Japan 国内初映像制作向けCO2排出量可視化ツール

 テクノロジーを駆使し、映像制作における温室効果ガス削減とプロセス効率化を目指す共同プロジェクト「メタバース プロダクション」は、dentsu Japan(ブランド:「dentsu Japan」 拠点:東京都港区 榑谷典洋CEO)と協働で、CMやテレビ番組などの映像制作におけるCO2排出量を緻密に算出するカリキュレーター「Carbon Calculator for Movie Production」(カーボン・カリキュレーター・フォー・ムービー・プロダクション 以下、同カリキュレーター)を国内で初めて開発し、テスト運用を開始したと発表した。 同カリキュレーターの活用により、従来手法で撮影した場合と、環境負荷軽減に貢献する撮影手法であるバーチャルプロダクション(インカメラVFX)で撮影した場合のCO2排出量を算定、比較することができる。2023年10月の本格運用開始を目指し、顧客企業にCO2排出量算定レポートを提供することで脱炭素アクションを支援するとともにバーチャルプロダクション撮影の普及に取り組む。 欧米の放送業界や広告業界では、すでにCO2排出量を算出するカリキュレーターの運用が定着しており、世界三大広告賞と称されるカンヌライオンズでは2023年から応募企業に対しCO2排出量測定が任意で求められ始めている。一方、日本においては映像制作の在り方や排出係数、習慣、言語が欧米と異なるため、日本版の映像制作向けCO2排出量カリキュレーターの開発が急務だった。(全文は8月16日付3面に掲載)