NHK、AI自動翻訳機能による多言語字幕サービスを終了

 NHKの国際放送では、英語による24時間のテレビ放送を、インターネットでもライブストリーミング配信し、同時に公式のウェブサイトやアプリ上で、AIの自動翻訳機能を使った多言語字幕がリアルタイムで表示させるサービスを提供してきた。この多言語字幕サービスは、グーグルのAI翻訳機能(グーグル翻訳API)を活用していることから、▽自動翻訳であること、▽翻訳は完全ではない場合があること、を表示して提供していた。しかし、2月10日の英語のニュースで、中国語の字幕で正しく表示できない ことから、同日付でこの多言語字幕サービスを終了した。NHKが、関連団体を通じて、英語のテレビ放送の音声をもとに作成した英語字幕を、グーグルが提供するAI翻訳機能(グーグルAPI)を活用して9言語・10種類に自動で翻訳。利用者がウェブサイトや アプリ上で言語を選ぶと、英語の音声に合わせて、その言語の字幕が画面上にリアルタイムで表示される仕組みだった。サービスの概要は、2020年4月~本格サービス開始(6言語・7種類)、2021年5月~ハングル、ポルトガル語、2022年3月~ウクライナ語の字幕付与開始。

この記事を書いた記者

アバター
成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。