
NHKテクノロジーズ、震災3D上映
NHKテクノロジーズは、「震災対策技術展 横浜」に出展し、震災3D「未来への記憶 東日本大震災 津波の傷跡」を展示した。
NHKテクノロジーズは東日本大震災直後から、3Dによる震災映像記録を続けてきた。3Dの持つ圧倒的なリアリティを活用して、被災地を定点観測的に継続取材し後世に伝えることが、時とともに風化する震災の記憶をとどめる有効な手段と考えている。
3月11日の発災以降、定点観測的に3Dで記録を行っている。宮城県・南三陸町では、阪神・淡路大震災を教訓に整備された3階建ての防災対策庁舎を超える大津波が町を襲い、多くの人々が犠牲になった。2017年にかさ上げ工事が終わった旧庁舎の周辺には商店街が戻り、2020年には震災復興記念公園が整備されている。
岩手県・陸前高田市は、大規模かさ上げ工事が終わり、整地された高台にはショッピングセンターや市民会館が建ち、暮らしが戻ってきている。かつて町の誇りだった松原周辺の整備も進み、新たな防潮堤も完成している。
宮城県・気仙沼市は、2019年に気仙沼大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋が完成。三陸自動車道の工事も大詰めを迎え、人や物の流れが大きく変わろうとしている。お店も再建され、暮らしも大分戻ってきたが、いまだに帰らぬ人々に思いを寄せる多くの人がいるという。
岩手県・宮古市田老地区では、津波に備え建設された二重の防潮堤は、想定を大幅に上回る大津波で破壊され、町は大きな被害を受けた。住宅は高台に移転し、浸水した地域は商業地区として整備が進み、新たな防潮堤が建っている。
ブースでは3D映像を見るための専用の3Dメガネを用意。多くの人が3D映像を見入っていた。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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