
【速報 MoIP設立総会】 奥田会長「日本のコンテンツ産業を大きく発展」
3月7日、「Media over IPコンソーシアム」設立総会がJEITA会議室で開催された。
会長に選任されたTBSホールディングス CTOの奥田晋氏は、「私が所属します放送業界ですが、キーテクノロジーはネットワーク技術に親和性があるIP、すなわちMoIPであることは明らかです。ただこのMoIPについては、今まで私達の放送局のエンジニアが築き上げてきたアナログもしくはデジタルのIP技術とはまた違ったテクノロジーだというふうに理解しています。
このため、放送が必要としている、高い信頼性ですとか、可用性をMoIPを使って実現させていくためには、今までと違った異なったいろいろなノウハウですとか、技術基準などを超えていかなければいけないハードルがいくつか存在するというふうにも思っています。
何よりも放送局のエンジニアである私達自身が積み重ねてきたコンテンツの制作の新しい手法を、MoIP導入によってどんどん取り入れて変えていくという大きなチャンスでもあるというふうにも理解しています。また放送局内のコンテンツの流通はもちろんのことで、私が所属しているJNN系列、もしくは他系列の皆様とのコンテンツの流通を、このMoIPを使って速やかに行っていくというような相互接続性を確保するということも、とても大切なことだと思っています。
今このようにご説明した内容は、放送局だけ、もしくはメーカーさんだけ、SIerさんだけ、通信業者さんだけで実現するというものではなくて、日本の映像業界全体で取り組んで進めていかなければいけない大きな課題だというふうに思っています。
日本のコンテンツ産業を大きく発展させて素晴らしいコンテンツを作り上げていって、それを日本国内だけじゃなく、国際にも海外にも流通させていく、そんなようなコンソーシアムに、このたくさんのメンバーと一緒に作り上げることができればと思っています。そのために微力ながら全力で取り組ませていただきます」と語った。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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