民放連 遠藤龍之介氏が正式に会長職を辞任 会員社にコンプライアンス徹底を要請

緊急対策委員会 フジテレビに厳重注意

 

 一般社団法人日本民間放送連盟(民放連)は4月2日、フジテレビに所属していた女性アナウンサーが、同局番組の出演タレントから重大な人権侵害にあたる性暴力を受けた事案について、第三者委員会による調査結果と対応状況をフジテレビの清水賢治社長から報告を受けたと発表した。

 

 フジテレビからの報告を受けて民放連は同日、緊急対策委員会(会長、副会長で構成。会長が委員長を兼任)を開催し、遠藤龍之介会長名の文書でフジテレビに対し厳重注意を行った。具体的には、再生・改革に向けた取り組みの進捗状況や実施成果などについて適切な時期に報告すること、民放連が実施する人権意識向上の取り組みに積極的に協力すること――などを要請した。また、清水社長から「当分の間、自社の役職員が民放連の理事、副会長、専門委員会委員長に就任することを自粛したい」との申し出があり、これを了承した。

 

 さらに緊急対策委員会は、会員各社に対して人権尊重とコンプライアンスの徹底に関して注意喚起することを決め、会員全社に文書を発出した。同文書では、民放連が2023年12月21日の理事会において「人権に関する基本姿勢」を決め、民間放送の事業活動における人権尊重の重要性を再確認していることに触れたうえで、各社社内において人権尊重およびコンプライアンスの徹底に関する体制などの再点検を進めることを要請している。

 

 なお、遠藤会長は4月2日付で民放連会長を正式に辞任した。次の会長が就任するまでの間、定款の定めと理事会決議に基づき、堀木卓也専務理事が会長の職務を代行する。
(写真は3月19日に行われた民放連定例会見での遠藤龍之介氏)