NHKプラス、登録者が約592万人に 「あんぱん」が全ドラマの最多視聴数に

 NHKは15日、NHKプラスの現状と10月のインテ―ネット必須業務化に向けたを説明した。
 まずメディア総局デジタルセンター 副部長の鈴木章雄氏(NHKプラス編集長)がNHKプラスの現状を紹介、NHKプラアスのID登録数は591万6000件(2024年末時点)で、受信契約総数の4077万件に比べると少ないが、着実に増加している。
 NHKプラスを利用する理由は、「好きな時間に何度でも見られる」、「各地のNHKの番組を見られる」「再生速度を変えられる(0・75倍/1倍/1・25倍/1・5倍/2倍」などが利用者からは寄せられている。
 また、連続テレビ小説「あんぱん」の初回が、これまでNHKプラスで配信した歴代連続テレビ小説・大河ドラマを含む全ドラマの中で最多視聴数の76・1万UBを記録した。これまでの1位は「べらぼう」の初回で72・8万UBだった。なお、全ジャンルの最高は2024年紅白歌合戦で215万UBだった。
 全番組のうち権利関係などから配信できない番組は全体の数%程度。徐々にだが減っているようで、権利処理が進んでいる。また、現在BSは配信対象ではないが、将来BSを配信する場合、BSはスポーツ番組が多いので権利処理が難しくなる。さらに、設備面でも拡充する必要があるという。
 インターネット必須業務化については、インターネット必須業務化事務局 事務局長の山崎英一氏が説明した。
 現在、NHKプラス、NHKニュース・防災、NHK for School、NHKラジオ らじる★らじる、NHKゴガク語学講座、NHK WORLDJAPANの6つのアプリで展開している。これを10月のインターネット業務必須化以降は、後継アプリを提供する。新アプリが現在のアプリと近い形になるのか、まったく異なる形になるかは未定という。また、NHKプラスは名称も含めて検討している。なお、アプリが現行のものからのアップデートとなるか、新たにダウンロードするかについても未定という。
 また、NHKプラスの後継で番組配信主軸アプリ、NHKニュース・防災の後継である「報道・防災」主軸アプリ、NHK for Schoolの後継である「教育」主軸アプリは受信料対象となるため、アプリを立ち上げた時に、最初に「ご利用動向の確認」メッセージが表示され、案内項目をチェックした後に「同意して利用する」をクリックorタップする。これは「誤受信防止措置」と呼ばれる機能で、アプリのダウンロードのみで受信料徴収の対象となることを防止する。
 *UB:ユニークブラウザ。視聴した端末・ブラウザベースの数。
TOP画像は鈴木章雄氏

山崎英一氏

山崎英一氏