NHK23年度収支予算 前年度比450億円減の6440億円
NHKは、2023年度(令和5年度)の収支予算と事業計画を作成した。 一般勘定では、まず事業収入は前年度比450億円減の6440億円で、このうち受信料は同460億円減の6240億円を見込んでいる。事業支出については、さらなる構造改革により、同170億円減の6720億円を計画している。これにより、事業収支は280億円の赤字になっており、不足分は財政安定の繰越金で補てんする。 受信料については、構造改革や経営努力の成果を視聴者へ還元するため、10月から地上契約・衛星契約ともに受信料を1割値下げする。また、厳しさを増す経済状況等を踏まえ、学生への免除を拡大し、被扶養の学生についても原則受信料を免除する。 事業支出では、国内放送は前年度比7・5億円増(同0・2%増)の3195億円で、内訳は番組関係が同4・4億円増(同0・2%増)の2489億円、技術関係が同3億円増(同0・4%増)の706億円。また、国内放送番組等配信費が同9・4億円増(同8%増)の128億円。 国際放送は同9・2億円減(同4・3%減)の205億円で、内訳はテレビジョン国際放送が同7・8億円減(同4・2億円減)の178億円、ラジオ国際放送が同1・3億円減(同5%減)の26億円。また、国際放送番組等配信費は同0・7億円増(同2・8%増)の28億円となっている。 インターネット活用業務(2号受信料財源業務)は、国内インターネット活用業務が167億円(常時同時配信等業務:65億円、ニュース災害情報の発信等:102億円)、国際インターネット活用が30億4000万円。これにより、実施基準にしめした200億円を超えない範囲である、197億5000万円で実施する計画。(詳細は1月16日付け3面に掲載)
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